途中出場で89分、日本にとって値千金の同点ゴールを決めた小川(左)。(C)SOCCER DIGEST

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 フランスで開催されている、“若手の登竜門”とも呼ばれるトゥーロン国際大会で、初の決勝進出を決めたU-22日本代表。現地時間6月12日に行なわれた準決勝では、2点ずつを奪い合ったのちのPK戦(5-4)の末、U-22メキシコ代表を破った。

 対戦国のメキシコ紙『El Informador』は母国の敗退を嘆きながらも、日本代表の戦いぶりを称賛した。

「メキシコは試合を支配しているかのように見せかけていたが、最終的には日本のスコアラーに振り回されてしまった。2度リードされながらも、アジア人たちはこのトーナメントに生き残るために発奮した。PK戦に持ち込まれた時にはもう、メキシコの敗北の色が濃くなっていた」

 なかでも、89分に決まった小川航基のゴールについては、「メキシコにとって、ふたつの決定的な要因が重なったシーンだ。DFイスマル・ゴベアはボールにチャレンジをせず、GKホセ・フェルナンデスは詰め切れなかった。その隙間を見逃さずに、コウキ・オガワが起死回生のゴールを決めた」とし、母国の守備陣をシビアに評している。

 また、別のメキシコ紙『Meridiano』は、日本代表のアタッカー陣とフェアプレーぶりを讃えている。

「日本のアタッカーたちは、膠着状態から脱した後半に、狼煙を挙げた。旗手怜央の切り込みに始まり、72分には相馬勇紀が1点を奪って追いつく。86分に失点しながらも、3分後には“サムライ”の勝利のために発奮した小川航基による同点ゴールが決まり、メキシコは手中に収めたはずの勝利を奪われてしまった。

 PK戦では、メキシコの選手たちがどことなく落ち着かない様子である一方、勢いに乗った日本の選手が強気に、それでいて堂々と臨んでいた。また、メキシコは3人にイエローカードが提示されたが、日本では岩崎悠人のみだった」

 対戦国のメディアも驚くほどの粘り強さで、これまでどの世代も到達できなかったファイナルに駒を進めた若きサムライたち。6月15日23時(日本時間)にキックオフされる決勝の相手は、王国ブラジルだ。また、PK戦の末に敗れたメキシコは、アイルランドとの3位決定戦に臨むことになる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部