今宵もやって参りました13日の夜。
B級映画と廃墟をこよなく愛すやすゆきが、オススメのホラー映画を独自のカテゴリでご紹介。

いよいよ関東も梅雨本番となってまいりましたが、外でのレジャーが楽しめないなら、やはり映画に限りますよね。夏休みにかけて楽しみな大作が並ぶ中、私が注目しているのは6月21日公開の『X-MEN:ダーク・フェニックス』。シリーズ1作目からのリアルタイムファンとしては今作はとても重要な内容かと思うので、今から楽しみです。

X-MENの魅力といえば、様々な特殊能力を持ったキャラクターの登場ですが、B級映画の世界にもとびきりの特殊能力映画がございます。今日はそんな中から厳選したオススメの5作品をご紹介させていただきます。

『ガーディアンズ』(2017)



冷戦時代、ソ連で秘密裏に行われていた遺伝子操作の実験によって生まれた4人の特殊能力者たち。しかし悪の科学者クラトフの裏切りにより、四人は姿を消すこととなった。そして現在、新たな力を手に入れたクラトフは、世界征服を企む。この危機的な状況を打破できるのはあの四人しかいない!……的な作品。

「日本よ、これが露(ロシア)映画だ。」という力強いメッセージがジャケットに刻まれた本作。アメコミの映画を意識して作られている感じはしますが、ロシア映画らしい独特の雰囲気と謎の展開は健在! ツッコミどころ満載の作品ですが、四人の活躍から目が離せない1作です。

『ファイアーボール』(2009)



街の暴れん坊ドレイブンは、とある事件を起こし留置所に収容されてしまう。しかしその晩、留置所で発生した火事によりドレイブンは檻の中で息絶えるのであった。翌日、現場から見つかった黒こげの遺体は鑑識へと運ばれるが、ドレイブンは火を操るミュータントとして蘇るのであった!……的な作品。

ドレイブンの特殊能力を手に入れる方法が「スパイダーマン」シリーズのヴィランの様な設定で冒頭から楽しませてくれる本作。狂暴化したドレイブンとその暴走を止めようと必死になる警察たちの熱き戦いにも注目。低予算映画ではありますが、なかなか楽しめる1本です。

『エスパー』(2008)



新しい通信装置の開発を進める3人の発明家たち。それは直接脳にチップを埋め込む未来的な装置であった。開発資金を集めるため企業へ売り込むもあえなく失敗。この開発をどうしても成功させたい三人は、実験段階の装置を自らの脳へと埋め込むのであった。そして彼らは恐ろしい力を手に入れてしまう……的な作品。

ジャケットから相当エネルギッシュな特殊能力映画だろうと期待値を爆上げしてくれる本作は、ジャケ詐欺ギリギリの超B級映画。意外と繊細な能力であったり、三人の妙な関係だったりと想定外のところで楽しませてくれます。

『ソード・ハンド 剣の拳』(2006)

サーシャは右手から剣が突き出るという恐ろしい能力のせいで、幼い頃から孤独であった。自らの身を守るためにも、この能力を封印していたサーシャであったが、とある事をきっかけに命を狙われる身となる。そんな時、彼は運命の女性カーチャと出会うのであった……的な作品。

「特殊能力を持つ男が愛する女性のために大暴れ!」と行きたいところですが、スローな展開とドラマ的なストーリーが思わず熱くさせてくれる作品。故にラストが妙にカッコいいです。

『マインズ・アイ』(2015)



テレキネシスのパワーを持つザックは、ある日、警察官にその力を使ってしまい逮捕される。そこに現れたのはスロヴァクという怪しげな博士。彼は自分の研究に協力すれば刑を見逃してくれると持ちかけてきた。仕方なくスロヴァクを信用するザックであったが、そこには恐ろしい裏があった……的な作品。



テレキネシスを扱った本作はまさに超能力映画のど真ん中の様な作品。主人公であるザックやその仲間たちを差し置いて、異様な存在感を放つスロヴァク博士は必見です。

まとめ

いかかでしたか?

どの映画もとびきりのB級作品となっておりますので、観るか観ないかはアナタ次第! X-MENなどと比較するとお粗末に感じてしまうこともありますが、不思議な魅力と謎の安定感はB級映画のある意味特殊能力なのかもしれません……。

もともとSF映画とは相性の良いB級映画。まだまだ魅力的な特殊能力映画はありますので皆様も是非、探してみてくださいね。

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