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 6月12日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に、少年隊の植草克秀が出演した。植草はTOKIOメンバーにとってはジャニーズ事務所の大先輩にあたる。

 番組では、ベテランの植草だから知る「ジャニーさんが『YOU』と呼ぶのは人が多すぎて名前が覚えられないから」「当時のジャニーズJr.の名称が少年隊で、選抜メンバーが3人でデビューした」といった知られざるエピソードが披露された。

 さらに、セットの背景には、歴代のジャニーズタレントを入所年ごとに一覧にした年表も掲示されたのだが、その内容が「タブーありすぎ」「事務所への忖度年表」と話題になっている。

 年表では、1977年入所組にマッチこと近藤真彦と少年隊のニッキこと錦織一清、1979年に少年隊の東山紀之、植草克秀(定説では1980年)が並ぶが、そこから一気に時代が飛び、1986年入所組にはV6の長野博、TOKIOの城島茂が並んでいたのだ。

 そこには、トシちゃんこと田原俊彦(1980年入所)の存在もなく、SMAP、男闘呼組、忍者といった歴代ジャニーズアイドルグループの姿が取り上げられていない。もちろん、2018年5月に未成年女性に対する強制わいせつ事件(不起訴)を受けて、TOKIOを脱退しジャニーズ事務所を退所した山口達也氏の姿もなかった。

 ナレーションでは、「ジャニーズのことをNGなしで語り尽くす」と紹介されていたが、この年表が最大のNGともいえそうだ。ネット上では「この年表めちゃくちゃだな」「10年間新人がいない事務所なんてないだろ」「あのSMAPの存在がなかったことにされているのがすごい」といった声が聞かれた。

 違和感はあるものの、ジャニーズ事務所退所者を取り上げないという編集方針があっても良いだろう。それならば、元SMAPの「新しい地図」メンバーである、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎がいなくてもおかしくはない。ただ、この年表では、現在もジャニーズ事務所所属の中居正広、木村拓哉の姿すらもないのだ。余計な憶測を呼ぶのを避けたい思惑が見える。TOKIOと植草の絡みは珍しい組み合わせだっただけに、タブーありきの放送だったのは残念でならない。