4日(2019年6月)、お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也さん(42)が、会社を通さず反社会勢力の宴会に出席した上、ほかのタレントも巻き込んだとして所属事務所の吉本興業から契約解除された。

7日に発売された「フライデー」(講談社)は、入江さんが2014年、巨大詐欺グループの忘年会に出席し、「闇営業」で芸人仲間の「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん(49)や「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(47)を仲介した、と報じている。入江さんは報酬も受け取ったようだ。

千原ジュニア「僕らの時はカッコ悪かった」

「闇営業」とは事務所を通さずに芸人個人が直接受ける仕事のこと。お笑いタレントの千原ジュニアさんは、「僕らの1つくらい下の世代の子が使い出した言葉。闇の組織からもらう仕事が闇営業じゃなくて、会社に対して『闇』にしておかないといけない仕事が闇営業。僕らの時は『直』と言っていました」と解説した。

千原ジュニアさんは「僕らの時は、直で仕事する人たちは『うわ、かっこわる』と。ちゃんと会社から仕事もらえるように、頑張ってネタ作ろっていう風にやっていた」と話す。

しかし、今は事情も変わってきた。芸人の絶対数が増え、意識も変わった。事務所を通すとギャラが高くなる。せっかくオファーをもらった仕事がなくなりかねないので、個人的に仕事を請け負っている芸人もいるというのだ。

弁護士の佐藤大和氏は「そこに本当の闇がある。闇営業でのお金のやり取りは、脱税になる可能性もある」という。

また、個人で請け負う場合、オファーしてきた人物や会社の素性を確認するのも難しい。反社会的勢力は、まともな企業を装い、マネーロンダリングなどを行う「フロント企業」を持っていることが多いからだ。実際、入江さんは「その会が詐欺グループの忘年会であることは本当に知りませんでした。知り合いの広告代理店の方から、エステティックサロンの経営や健康食品の販売をしている会社のパーティーがあると聞いていました」とツイートしている。

「これを機に密告がものすごく増えるでしょう」

元暴力団幹部の作家、沖田臥竜氏は「ヤクザの誕生日会とかに芸人が呼ばれるのはめちゃくちゃ多いですよ。若手の人は特に多い」と明かす。芸能人をパーティーに呼ぶことができるのが、反社会的勢力のステータスにもなっている。そのため、組織の人間は芸能人との人脈を常に探しているそうだ。

沖田氏は今回を機に、これまで表に出なかった一部の芸能人の闇営業が表面化する可能性を指摘する。「今回初めてみんな、これアカンことやったんやとか、脱税やから叩かれるんやとか知った。密告してくる人間がものすごく増えるでしょうね」。

司会の国分太一「イベントに呼ばれて会場に行ったらそうだったというパターンが多そうですよね」

佐藤弁護士「反社会的勢力かどうか、現場に行って様子を見て気づく人は多い。マネージャーがいたらマネージャーが止める。会社の判断で帰れるが、直営業・闇営業はそれができない。それが怖いところです」