試合後、久保の健闘を称える長友。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 6月9日のエルサルバドル戦(2−0の勝利)でA代表デビューを飾った久保建英。ボールを持てば何かやってくれそうな雰囲気を醸し出し、73分に華麗なドリブル突破を、後半のアディショナルタイムには中島翔哉との絶妙なワンツーを披露するなど“違い”を生み出していた。
 
 限られた出場時間で強烈なインパクトを残した久保の、いったい何が凄いのか。エルサルバドル戦後、ベテランの長友佑都が“DF目線”でこの18歳の凄さを解説してくれた。
 
「なんていうか、ドラえもんみたい。引き出しが多すぎて、何を出すか分からない。本当に読めないよね。左利きの選手(久保はレフティ)って、止めやすいんですよ、僕は。左足でボールを持ってクロスとかカットインとか、中に入っていくプレーには基本的に対応しやすい。でも、建英の場合は縦にも行ける持ち方をするので、中だけを切れない。あの持ち方は凄い才能ですよ」
 
 
 プレーの選択肢が豊富なだけに、DFにとっては「めちゃくちゃ嫌なタイプ」だ。長友は言葉を継ぐ。
 
「ドリブルだけならいいけど、建英はパスもあるでしょ。そのパスも視野的にゴールへとつながるところに出すから怖い。(飛び込もうにも)ボールが(久保の)真下にあるからね。しかも真下にありながら、キュンと緩急をつけたり、ボールを動かしたりする」
 
 だから、相手からすれば「取りにくい」。長友が「足を出せない」と言ったのは、無暗に突っ込んだら簡単にかわされるイメージがあるからだろう。
 
「緩急に加え、スピードもあって、最近はフィジカル的な部分も伸びてきた。久しぶりに化け物が出てきたな」という長友にとって、久保は「相手からすれば最悪のプレーヤー」だ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)