A代表デビューながら軽やかないつも通りのプレーを披露した久保。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンチャレンジカップ2019]日本2-0エルサルバドル/6月9日/ひとめぼれスタジアム宮城

 ついに日本サッカー界期待の至宝がベールを脱いだ。

 前日会見で森保一監督が明言したとおり、ベンチ入りしていた久保建英は、チームが2点をリードした67分に南野拓実と交代して念願のA代表デビューを飾ったのである。

 18歳と5日という史上二番目の若さで初キャップを刻んだ久保はトップ下で奮闘。堂安律に的確なくさびのパスをつければ、73分には大迫勇也のパスに反応してエリア内に侵入し、相手DFふたりを軽やかにかわしてから決定的なシュートも放った。
 
 結局、初得点はお預けとはなったが、デビュー戦でインパクトを残した久保は、試合後のフラッシュインタビューで「アップの時とかはベンチにばっかカメラがあってちょっと気まずかったですけど、デビュー出来て良かったです」と振り返り、さらに自身のプレーについては、「せっかく試合に出られたので自分の特徴は最大限に出していけたらなと思っていました」と淡々と語った。

 そして、久保は、来る現地時間6月14日にブラジルで開幕するコパ・アメリカに向けても力強い意気込みを口にした。

「今日は自分でチャンスがあったなかで決めきれなかったので、コパ・アメリカではしっかりとゴールを決めたいと思います」

 目に見える結果こそ残せなかったものの、上々のパフォーマンスを披露した久保。果たして、そんな俊英はブラジルの地で躍動できるのか。17日に迎えるチリとの初戦が俄然、楽しみになってきた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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