橋本拳人(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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橋本拳人は3月、日本代表に追加招集されたときから、堂々と振る舞っている。3月26日のボリビア戦でデビューを飾ったというのも自信になっているのだろう。

だが2回目の代表合宿参加となる今回、橋本は前回とは違うと感じていた。

「今回は海外組の選手が多くてまた新たな刺激を受けています。プレー面もそうですけど、振る舞いだったり、トレーニングに対する姿勢というモノが勉強になっています」

橋本が言う「姿勢」とは何か。

「オンオフがしっかりしてて、やっぱり顔つきが変わって取り組む姿勢だったり、オーラみたいなのがみんなあって、いろんな経験をしている選手はオーラが違うのかと思っています」

オーラを持つ選手とは誰なのか聞くと、すぐに「長友佑都選手」それから「香川真司選手」という答えが返ってきた。

もちろん橋本は物怖じしていない。「試合に出たい」と、3バックのときに自分がプレーするイメージを膨らませている。

「よりリスク管理のところは大事になってくると思うのでそこは意識してやりたいと思います」

橋本が出したい自分の特長は、「相手にボールを奪われた後に奪い返すというのはボランチの仕事だと思いますし、そこから2次攻撃につなげるのは自分の良さ」という部分。9日のエルサルバドル戦ではチャンスが来るかもしれない。

ところで記者の前でもお互いをあだ名で呼び合う日本代表にあって、他のプレーヤーの名前に「選手」を付けて話すというのは、橋本の生真面目さが現れてる。その性格だからなのか、FC東京の先輩でもある長友に話しかけに入っていないそうだ。

橋本のそんな心境を知った長友は「それじゃ僕のほうから話しかけに行きましょうかね」と明るく語っていた。橋本が今後さらに飛躍するとき、そこには長友のアドバイスがあるかもしれない。

【テキスト:森雅史/日本蹴球合同会社、撮影:岸本勉/PICSPORT】