患者85人に大量の薬を投与し殺害した罪に問われていた元看護師の被告に対し、ドイツの裁判所が最も重い終身刑を言い渡した。NHKニュースが報じた。

被告は、ドイツ北部の2カ所の病院で勤務していた2000年から2005年にかけて、患者100人に不整脈の治療薬などを大量に投与し殺害したとして、殺人の罪に問われていた。地元警察は、200人以上の犠牲者がいるとみているが、被告の記憶があいまいなうえ、すでに火葬済みの遺体も多いことから、すべてが被告の犯行とは断定できないと裁判所は話している。一方、被告による殺害を防げなかったとして病院側の対応不備が指摘されており、一部の遺族は病院に訴訟を起こす準備を進めているという。

病院で患者85人殺害した元看護師に終身刑 ドイツ(NHKニュース)