ではもう、この機能しない3バックシステムは捨てたほうがいいのか。本来の4バックに戻して連携を磨いたほうがいいのか。わたしは日曜日のエルサルバドル戦も3−4−2−1を選択すべきだと思う。オプションを用意しておくのは大事なこと。そこに着手したのだから、一度失敗したからといって諦める必要はない。
 
 ただ、トリニダード・トバゴ戦からスタメンをがらりと変えるのだとしたら、まったくもって時間の浪費だ。
 誰と誰の組み合わせがどのエリアで機能するのか、しないのか。その見極めに費やせないならば、意味がない。変更するなら3〜4人が限度だ。森保監督は招集した選手たちを全員起用したいのかもしれないし、そこにも価値はあるが、いまはオプションの研磨を最優先すべきだろう。
 
 どうすれば中島と堂安の個性を引き出せるのか、大迫へのサポートをどう構築するのか、ロングカウンターを実現させるためにはなにが足りないのか。久保建英という注目の切り札をそのなかでどう活用するのかを含め、興味深いポイントが多々ある。
 
 宮城スタジアムでのゲームでは、少なくとも娯楽性は取り戻してもらいたい。トリニダード・トバゴ戦のような大凡戦は、もう御免である。
 
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。