日本代表DF室屋成(FC東京)

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 日本代表DF室屋成(FC東京)は5日に行われたキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦(△0-0)で、後半17分からピッチに立った。与えられたポジションは新布陣3-4-2-1の右ウイングバック。連係途上でビッグチャンスは少なかったが、攻撃に持ち味を誇る背番号2は新たなオプションを歓迎している。

 日本代表は6日、トリニダード・トバゴ戦が行われた豊田スタジアムで公開トレーニングを実施。前夜の先発組が軽い調整にとどめた一方、残る16人は約1時間半にわたって汗を流した。28分間のプレータイムをこなした室屋も元気な様子を見せ、7対6の変則ミニゲームでは鋭い突破やクロスで好機をつくった。

 そんな室屋は前日のトリニダード・トバゴ戦で、チームがトライした3-4-2-1の新システムをどのように捉えていたのか。また、みずからの立ち位置にはどんな変化が起きると考えているのか。次のように語った。

「個人としてはより高いところに仕掛けられるので、攻撃の良さを出せると思う。チームとしては短い期間でしかやれていないので、もっと良くなるはず」。

 室屋の持ち味は、相手陣内にアグレッシブに向かっていく攻撃参加。ドリブルとクロスで得点に絡むだけでなく、周囲を使いながらの崩しにも特色がある。その一方、海外選手の大柄な相手に競り勝てるほどの身体的特徴はなく、屈強な3バックが中央を固めることで自身は高い位置を取れるウイングバックはちょうど良い役割だ。

 そうしたことから、前日は途中出場からでも落ち着いたプレーができていた様子。チームの課題について「チームとしてはプレスにかけに行く部分に多少ズレがあったし、相手にウイングバックが行くのか、律(MF堂安律)が行くのかといった細かい部分は、やっている期間が短いので誤差はあった」と冷静に周囲を見渡した。

 また、サイド特有の課題としては室屋のみならず、多くのクロス攻撃が相手守備陣に引っかかり、味方に届くシーンがほとんど見られなかったのも気にかかった。室屋によれば、そこでの解決策は、自身もクロスに入っていくこと、またクロスの上げ方を工夫することの2点だ。

「相手は身体が大きい選手が多いし、サイドで崩し場面が多かったとしても、最後の部分で中に入る人数を増やす必要がある。例えば逆サイドにボールがある時に、僕も中に入っていけば人数を増やせると思う」。

「理想はもう少し斜めに抜けて行って、相手のペナルティエリアの奥の角を取れたりとかすれば良い。昨日はすごくオープンな状態だったのでシンプルにクロスを上げる場面が多かったけど、相手が身長が高いぶん、低いクロス、速いクロス、そしてマイナスのニアといったのを狙えればチームとしてのチャンスもつくれると思う」。

 所属先のFC東京でもウイングバックのポジションを担った経験があるため、攻め切った先のアイデアも豊富。新システム初陣で立ちはだかった課題を処理し、次のエルサルバドル戦に活かしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)