AppleがWWDC 19で発表した新型Mac Proはベースモデルが5,999ドル(約65万)で、カスタマイズを加えることにより最大50,000ドル(約550万円)ほどにも達します。このことから「高すぎる」との指摘も多いMac Proですが、ワークステーションとして見れば決して高くない、との考察もあります。

Mac Proはワークステーションだ

新型Mac Proでとりわけ話題をさらったのが、最大1.5TBまで増設可能なメモリです。ベースモデルこそ32GBですが、1.5TBともなると必要な状況が思いつきません。これだけで約200万円分に相当すると考えられています。
 
しかし、単なる個人向けのデスクトップ・コンピュータとしてではなく、業務用の高性能コンピュータである「ワークステーション」という位置づけならば、HP(Hewlett-Packard)やDELLといった他社ブランドと比較してもそれほど高価ではない、とニュースサイトCult of Macは分析します。
 
例えば、DELLの「Precision 7920 Tower」はカスタマイズを加えると162,009ドル(約1,782万円)にまで達します。
 


 
このDELLのワークステーションを引き合いに出したアカウントは、Twitter上で「Appleはワークステーションを大々的に発表する唯一の会社だ」とコメント、他社が同等のコンピュータを同じように宣伝しないからMac Proがやたら高額に見えるのだ、と指摘します。

50万円超のモニターも実はお買い得

32インチ10bit-6Kのディスプレイ「Pro Display XDR」も同様です。
 

 
この高性能モニターの価格は4,999ドル(約54万円)ですが、これに匹敵する性能を持った他社のディスプレイは更に数千ドル高いのが実情です。正確な比較は難しいですが、Pro Display XDRと同じく「HDR 10」「Dolby Vision」規格に準拠したFlanders Scientificの4Kディスプレイは、35,000ドル(約385万円)もします。
 

 
こうしたことから、Cult of MacはMac Proが「大量の動画をレンダリングする大手プロダクション企業」や「ARやVRで映像や処理能力を必要とするアニメーションスタジオ」には打って付けだろう、と述べています。

ベースモデルではどうしようもない?

ただし公平を期するならば、「高すぎる」という批判が全く的外れなわけではありません。
 
Pro Display XDRの専用スタンドは「スタンドなのに」999ドル(約11万円)もしますし、ベースモデルのMac Proがカスタマイズを前提に作られているとの声もあります。
 

 
先述したCult of Macも、写真家/映像作家であるマックス・ユーリエフ氏の「ベースモデルのままでは安いコンピュータにも性能で劣る」ため「多くの動画編集者はアップグレードを強いられる」という手厳しい意見を紹介しています。
 
 
Source:Cult of Mac,Fstoppers
Photo:Flanders Scientific
(kihachi)