日本代表DF昌子源(トゥールーズ)

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 新体制になって初めてスコアレスドローに終わったトリニダード・トバゴ戦(△0-0)から一夜明け、日本代表が試合会場の豊田スタジアムで調整した。終了後の囲み取材では、やはり初導入に至った3バックに話題が集中。最終ラインを統率したDF昌子源(トゥールーズ)はあらためて前向きな見解を示した。

 昨年9月に初陣を行った森保ジャパンはこれまで一貫して4-2-3-1のシステムを採用。メンバーの入れ替えは一部にあったが、布陣は一度も変わらなかった。しかし、5日に行われたキリンチャレンジ杯のトリニダード・トバゴ戦では、初めて3-4-2-1にトライ。3日間の準備期間では練度は高められず、終始試合を支配しながらも0-0に終わった。

 それでも昌子は前を向く。「本当に代表は結果が求められるし、代表戦になればクラブでやっているよりチームに対する『大丈夫か?』という声があるのは分かる。ただ、やっている選手はそういったイメージを取り入れるのは違うと思うし、常にポジティブにやる必要がある」。まず見つめるのはディテールの部分だ。

「僕自身の反省はもう少し厚みのある攻撃ができれば良かった。佑都くん(DF長友佑都)のクロスが流れてスローインになるのを、宏樹くん(DF酒井宏樹)をもう少し上げられればと思うし、トミ(DF冨安健洋)や槙之輔(DF畠中槙之輔)を前に上げてもよかった。ボランチをどっしり構えさせても良かった。そういうのをやる上で昨日の3バックは良かった」。

 そう振り返った昌子は試合後、両脇の冨安、畠中に加えてGKシュミット・ダニエルとのコミュニケーションも取った様子。「僕は真ん中で入ったので常に90分間声を出して入って、しっかり後ろのコントロールはしようと思っていた。技術的なことより、オーガナイズ的なことが良かった」と全体的には前向きな見解を示した。

 また悪い判断を急がない理由には過去の教訓もある。アルベルト・ザッケローニ監督時代は代名詞の3-4-3に着手するも諦め、西野朗前監督もロシアW杯直前にトライしたが本大会では採用せず。「そんな感じだったと岡ちゃん(FW岡崎慎司)も言っていた。そこで終わるとダメだったら間が空いてまたダメで…となってしまう」と“無駄足”に警鐘を鳴らした。

 たしかに自陣からのビルドアップ、カウンター時の対応、引かれた時のリスク管理など、まだまだパターン化できていない課題は山積している。トリニダード・トバゴ戦で初めて経験した新ルールのゴールキックも、「たまたまそうなった」(畠中)と語られたように、探り探り取り組んでいるのが現状だ。

 しかし、まだ1試合。「思っていた以上にできたのは間違いない。3バックに良いイメージはなかったから。みんなが考えてやってくれたのは伝わったし、俺もそうやし。昨日やってある程度理解した中で、また次ってなった時にプラスアルファを出せばもっと良くなる」(昌子)。DF吉田麻也不在のチームを支えるディフェンスリーダーは、新たなオプション布陣を有意義に取り入れていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)