左右に散らしながら、機を見ては決定的なパスを前線に通した柴崎は、いつも通りの冷静なプレーを披露し続けた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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【キリンチャレンジカップ】日本代表0―0トリニダード・トバゴ代表/2019年6月5日/豊田スタジアム

 トリニダード・トバゴを迎えた一戦で日本は、森保ジャパン発足以来、初の3-4-2-1システムを採用した。だが、5バックが自陣深くまで引き下がり、局面では身体を張ったプレーで粘りを見せたカリブの雄を打ち破る術を最後まで見出せずにスコアレスドローに終わった。

 ポゼッション率は60.7パーセントと相手を上回り、総シュート数も25対5と圧倒した。だが、最後までゴールだけが遠かった。しかし、その結果とは裏腹にピッチ上でプレーしている選手は、3バックへの手応えを感じていたようだ。

「比較的に上手くいった部分が多かったんじゃないかなと思います」と声を漏らしたのは、キャプテンマークを巻いてピッチに立った柴崎岳である。
 

「初めて3バックをトライしましたけど、客観的に見ても相手ありきですけど、上手くいったと思う。もっとうまくいかないと思っていたので、イメージよりは機能していたと思います」

 90分間に渡って攻撃のタクトを振るい続けた27歳の司令塔は、相手の守備に苦戦した結果について、「3バックでも4バックでもそれは変わらない」とクールに語り、さらに今後の課題について淡々と口にした。

「相手に引かれてましたけど、決定機はありましたし、ただ、それを決めきれなかっただけなんで。大事なのは3バックをこれから使っていくのであれば、どのように攻めるのかっていう型のようなものを作っていかないといけないということだと思います。

 ある程度、みんなは4バックのチームでやっているから、攻撃のパターンとかをそれぞれが持っていると思うんで。前線の配置とかが変わっていくうえで、3バックを続けるなら、まだまだ実戦経験を積まないといけない。だから型作りという意味でも今日の試合は、成長の余地のある良いテストになったんじゃないかなと思います」

 果たして、柴崎が得たようなポジティブな感覚は、9日に行なわれるエルサルバドルとの親善試合で、どのように活かされるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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