このスタメンが見たい!松木氏が選出した先発メンバーはこれだ。

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 今回のキリンチャレンジカップに、森保一監督が思うようなメンバーを呼べたかどうかは分からない。ただ、今後もワールドカップ予選などで、理想通りのメンバーが揃わないことはあるだろう。そのなかで、どうやって勝っていくか。トリニダード・トバゴ戦とエルサルバドル戦は、その準備やテストの機会になる。
 
 監督の頭の中ではチームのベースが出来上がっているはずなので、この2試合では新たに招集された選手たちが何をできるのかを見たいはずだ。このところA代表は結果が出ていないから、勝利が欲しいという気持ちもあるだろう。また、私個人としては、今の日本代表は攻撃がワンパターン化していると感じるので、バリエーションを増やす施策も打ってほしい。
 
 それらを踏まえたうえで、私が見てみたいスタメンを選ぶなら、まず香川真司が入ってくる。彼と今のチームの主力である若手たちの融合が、どんな形で進むのか。前回の3月シリーズでは、それほど香川本来のプレーを見せられなかったので、もう一度チャンスを与えてみたい。大迫勇也や中島翔哉あたりとどんな化学反応を起こすのかは、ファンの皆さんも確認したいところだろう。
 

 ただ、実力を把握できている大迫はベンチに置き、南野拓実をCFでテストするのもありだ。というのも、今の森保ジャパンは”大迫不在時”の攻撃が大きな課題になっているから。大迫がいる状態でのチームのパフォーマンスは計算できるので、大迫を欠いた状態でも戦えるチームにしたい。もちろん、大迫を後半から使うのはありだ。
 
 2列目には様々なタレントがいるが、久保建英は見たい選手のひとりだ。ここで森保ジャパンの主力とどう絡むのかを確かめておけば、先々のW杯予選での起用も見えてくる。例えば、スタメンで香川を起用し、後半から久保を入れる。香川と久保を競わせることでポジション争いも活性化する。
 
 加えて、FC東京で任されている右サイドで使うのも手だ。このポジションは堂安律が一番手にいるが、堂安を右に固定する必要はないと思う。2列目は様々な可能性を探るために、左サイドの中島も含めて、ポジションをシャッフルしてもいいくらいだ。
 
 ボランチは柴崎岳が軸になるとして、相棒を誰に任せるかが焦点。基本的に配球役となる柴崎のパートナーを務めるのは潰し屋タイプ。つまり、守田英正や橋本拳人あたりが適任か。
 
 最終ラインは、今までレギュラーメンバーで決まりだろう。吉田麻也不在の今回は、左から長友佑都、昌子源、冨安健洋、酒井宏樹だ。DF登録の選手でキリンチャレンジとコパ・アメリカの両方に登録されているのは、冨安と中山雄太だけ。しかも、中山はコパ・アメリカではMF登録に変更されている。つまり、最終ラインについてはキリンチャレンジでコパ・アメリカの準備をするのは不可能なので、勝利にこだわった選手起用をするはずだ。
 
 SBの山中亮輔や室屋成あたりもテストされると思うが、森保監督のなかではバックアップという位置付けだろう。同じように、CBの選手も、昌子と冨安と比較して、どれだけできるかをテストすることになる。

 GKに関しても、両方のコンペティションに参加するのは川島永嗣と大迫敬介のふたりだけだ。コパ・アメリカで川島を使い続けるとは考えにくいので、大迫をキリンチャレンジのどこかで試すことになりそうだ。それを踏まえれば、キリンチャレンジに呼ばれた4人のGKに、45分ずつプレーさせるという選択肢もでてくるだろう。
 
 個人的に今回のキリンチャレンジカップでは、ベテランの奮起に期待している。岡崎慎司や香川らの経験はチームに必要だし、若手以上に輝ける姿を印象付けてほしい。次のクラブがまだ決まっていない岡崎は、先のコパ・アメリカでも活躍できれば、道が開けると高いモチベーションを持っているはずだ。それは川島も同じだろう。そのあたりは、森保監督がベテランを上手く利用しながら、メンバー編成を考えていくことになりそうだ。