日本一短い駅名として知られる三重県の津駅。いまそんな津駅の表記がツイッター上で注目を集めている。

話題のきっかけとなったのはツイッターユーザーのカルマ(@inakamusume)さんが2019年6月2日に投稿したこちらのツイート。カルマさんが学生時代に経験したことだとして、寝ぼけまなこで津の駅名標を見たら、

「?」

に見えたというのだ。

JR東海に取材してみると...


言われてみれば、遠目に見るとたしかに「?」に見える。平仮名で大きく「つ」と書かれ、下に漢字で小さく「津」の文字が。そう、「つ」がハテナの上部分、「津」が下の点を表しているように見えるというのだ。

仕事中の記者もそう思うのだから、寝ぼけまなこだったらなおのことだろう。ツイッター上でも「同じ経験を高校時代にしたw」「?ですねwwwww」との声が上がり、話題となっている。

念のためJタウンネット編集部は4日、津駅を管轄しているJR東海の広報部担当者に、津駅の表記が「?」に見えることについて問い合わせなどはあるかについて尋ねたが、「直近1年でそのようなご意見はいただいておりません」との回答だった。


上が平仮名で下が漢字

ところで、なぜ津駅は上が平仮名で下が漢字の表記になっているのだろうか。逆に「津」が上で「つ」が下だったら、決して「?」には見えないだろう。こうした表記をしている理由について、JR東海の担当者は、

「鉄道本来の役割である鉄道の安心・安全を当社線をご利用のお客様に感じていただけるよう、平仮名を漢字より大きく表記しています」

と説明する。

担当者によれば、カタカナや漢字に比べ、平仮名は見た目としても柔らかく、あたたかいイメージがあることから、「お客様へのサービスをあたたかくする」という意味合いを込めて、JR東海が管轄している在来線の駅では平仮名を大きく表記しているのだそうだ。

ちなみに、新幹線の駅では漢字の方が大きくなっている。これはスピードの速い新幹線で駅名を認識しやすいよう、視認性の観点から漢字を大きく表記しているのだという。

漢字か平仮名か。微妙な違いのようだが、たしかに表記の違いによって受ける印象が異なる。JR東海利用の際にはそんなところにも注意してもらいたい。

6月5日16時追記:本文を一部修正しました。