トリニダード・トバゴ戦の予想スタメン。アジアカップのメンバーがベースになるだろう。

写真拡大 (全2枚)

「令和」最初の国際Aマッチとなる親善試合トリニダード・トバゴ戦。前日会見でスタメンの方向性と若手起用の可能性を問われた森保監督は少し恐縮しながら「(スタメンは)100パーセント確定していないけど、これまでA代表監督になって招集してきた選手をベースに考えている。このあとはコパ・アメリカもある。若手にはこのキリンチャレンジカップでトレーニングしながらいろんなことを経験のある人から学んでもらいたい。次につなげてもらえれば」と口にした。
 
 親善試合後すぐにコパ・アメリカ(ブラジル開催)が控えているが、指揮官の言葉から感じられるのは、エルサルバドルを含めたこの親善試合2試合は9月から始まるカタール・ワールドカップ・アジア予選への準備。そうなるとベースはアジアカップに出場したメンバーがスタメンに名を連ねると考えるのが妥当だろう。
 
 GKは森保ジャパンで正守護神筆頭の権田修一。ただ今季移籍したポルティモネンセ(ポルトガル)では公式戦1試合出場に留まる。競争原理という意味では、今季レギュラーの座をつかみ、公式戦17試合9試合無失点の大迫敬介(広島)がスタメンに抜擢されてもおかしくない。
 
 システムは従来の4−2−3−1に変わりないだろう。右サイドバックの酒井宏樹(マルセイユ)、左サイドバックの長友佑都(ガラタサライ)は”鉄板”。体調不良で招集を見送られた吉田麻也(サウサンプトン)不在のセンターバックは、3月の親善試合コロンビア戦でコンビを組んだ冨安健洋(シントトロイデン)と昌子源(トゥールーズ)が濃厚だ。
 
 攻撃的MFも右から堂安律(フローニンヘン)、南野拓実(ザルツブルク)、中島翔哉(アルドゥハイル)の”森保チルドレン”か。新チーム発足後はアジアカップを含めて過去5度の活動が行なわれてきたが、毎シリーズ1度は、このユニットをピッチに送り出している。ベルギーで結果を残した伊東純也(ゲンク)や期待の18歳・久保建英(FC東京)はベンチ、もしくはベンチ外になりそうだ(ベンチ入りメンバーは23人。今回は27人が招集されている)。
 
 ただ中島は3月のボリビア戦で結果を残したが、南野はアジアカップでも決勝カタール戦の1試合しか得点を挙げておらず、他国に研究されてきた堂安もアジアカップ、コロンビア戦で輝きを放てず。南野の後ろには背番号10を背負う香川真司(ベシクタシュ)、堂安には伊東と久保というライバルが控えている。森保監督は連係強化という側面も踏まえて、この3人を常に組ませてきたのだろうが、ここで躍動したコンビネーションを発揮できなければ、ユニット解体も視野に入れるべきだ。
 
 判断に悩むのがダブルボランチ。アジアカップをベースにするならば、柴崎岳(ヘタフェ)と遠藤航(シント=トロイデン)で問題がなかっただろう。だが遠藤は負傷のため今回の招集されていない。3月の代表戦で結果を残した橋本拳人(FC東京)が1番手に浮上するが、柴崎も招集されているコパ・アメリカまでを視野に入れた場合、相棒には中山雄太(ズヴォーレ)の名前があっても不思議ではない。
 そして最後はCF。これは大迫勇也(ブレーメン)で不動だ。ロシア・ワールドカップ以来の選出となった岡崎慎司(レスター)は得点を取りにいく際の”ジョーカー”起用か。森保ジャパンは大迫依存症が顕著で、また得点を奪いにいく時にピッチに送り出せる点取り屋がいない。歴代3位の国際Aマッチ通算50得点を挙げているベテランは日本代表生き残りを賭けて、わずかな時間でも結果を残すことが求められる。
 
 周囲は“久保フィーバー”に沸くが、指揮官の頭のなかではチームをより強固に、より連係を高めていくプランが描かれているのだろう。となれば、トリニダード・トバゴ戦は結果だけではなく、内容にも厳しく目を向けなければならない。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部