高橋真麻さん(2016年撮影)

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フリーアナウンサー・高橋真麻さんが2019年6月4日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)出演時、「高額転売」を容認するような発言をしたとみなされ、疑問の声が広がっている。

自身も正規価格から「上乗せ」した値段で購入した経験があるという高橋さん。「手に入らないから、しょうがない」と述べたが、インターネット上では「転売肯定派。がっかり...」との声があがった。

自分も「買ったことがあります」...なぜ?

番組では、中国のユニクロで3日に発売された世界的アーティスト・KAWS(カウズ)氏とのコラボレーションTシャツ(UT)が、開店直後から押し合いへし合いの争奪戦になったことを紹介した。これまで何度かUTとコラボしてきたKAWS氏だが、5月30日にインスタグラムで「UTとはこのコレクションで最後にする」と宣言したため、買い求める客が殺到。だが、一部客の買い占めによる高額転売が横行し、高いもので正規の10倍の価格にまで膨れ上がっているという。

スタジオの国文学研究資料館館長・ロバート・キャンベルさんは「KAWSの作品が好きとか、アートに近づきたい(から買う)わけではないんです。『売れる』からなんです。情けないと思いますが」と問題視。一方の高橋さんは、

「でも、私も実際欲しくて買えなかった物をちょっと上乗せしてネットで買ったことがあります」

と告白した。MCの加藤浩次さんが「高くてもいいから買おうと?」と聞くと、高橋さんは「うん」と頷き、

「そうでないと並ぶ時間もないし手に入らないから、しょうがないんですよね。(転売が)全くなくなったら手に入らなくなるので、ちょっと(困る)。どうしても欲しい時は本人が並んで買わないといけないことになるけど、その時病気になったり仕事が入ったりすると絶対に買えないというのもちょっと...」

と高額転売を利用するケースがあることを説明した。

「だから転売ヤーが無くならないんだろうが...」

だが、こうした発言はあまりネット上であまり理解を得られていないようだ。ツイッターでは、

高橋真麻、転売肯定派。がっかり...」
「金持ちの発想」
「だから転売ヤーが無くならないんだろうが...」
「転売ヤーから上乗せして物買ったって言ってて、めっちゃもやもやする...」

などと「転売容認」を疑問視する声が相次いだ。

ネットの発達によって物の個人間売買が容易になる一方、高額転売が近年問題化。今回のケースとは異なるが、「チケット」の転売をめぐっては対策が進んでいる。人気ミュージシャンのコンサートでは会場入場時、身分証の提示を求めることもある。宇多田ヒカルさんの18年のコンサートでは、チケット抽選申し込みの段階で顔写真登録を必須とし、話題を集めた。19年6月14日からは「チケット不正転売禁止法」が施行され、興行主が同意しない有償譲渡を禁止する旨が明示されたチケットを不正転売すると、罰則が科されることになった。

なお、上記KAWS氏のコラボUTは日本でも6月7日に発売される。番組で加藤さんは「買う枚数を規制するとか、整理券で1人1枚までにするとか...中国だからと見ていられない。日本でもこういうことが起きていますからね」と危惧していた。