U-20日本代表DF喜田陽(福岡)が前日練習

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 U-20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦を翌日に控え、U-20日本代表DF喜田陽(きだ・ひなた=福岡)は「ベスト16の壁を越えるためにチーム一丸となって戦いたい」と韓国戦を見据えた。

 グループリーグ3試合では出番を得られなかったが、“00ジャパン”ではスタメンが定位置だった実力者。U-17W杯には主力として4試合中3試合に先発したように、サポートに回る立ち位置はあまり経験がなかったが、ポーランドではブレずに日々の練習に取り組む姿勢があった。「今までにないので、違った感じで試合に入る。しっかりチームを支えたい」と力を込めた。

 ある日の練習後、セレッソ大阪の下部組織で育った2000年生まれの同期DF瀬古歩夢(C大阪)、DF鈴木冬一(湘南)と3ショットでテレビインタビューに応じる機会があり、「楽しかった」と振り返るような掛け合いを見せた。別々のチームで迎えたプロ1年目のシーズンに、同期3人がチームメイトとして再会する場にもなった今大会。鈴木は喜田の姿勢について、「陽は試合に出ても出なくても変わらない」と言う。

「試合に出てる時もチームのためにしっかりやっていたし、出ていなくても落ち込むんじゃなくて、明るく振る舞っていつも通りにしている。チームのためにそうしてるんだなっていうのが伝わるし、出た時には絶対に良いパフォーマスを出せます」(鈴木)

 負傷離脱者が2人出たため、19人で臨むノックアウトステージ。戦術理解度が高く、どのポジションも高い水準でこなす喜田の存在は大きい。たとえば5月の千葉合宿の練習試合では右サイドハーフで先発すると、ボランチ、右サイドバックと位置を変えて攻守に貢献した。「どのポジションで出ても、与えられた役割を果たしたい」。もちろん試合への飢えはあり、いつでも準備はできている。

 2003年大会以来、16年ぶりにラウンド16で日韓戦が実現する。「韓国はうまさもあるしフィジカルも強い。そこに負けず、うまく体を使って、チームで戦いたい」。U-17W杯はこの決勝トーナメント1回戦でPK戦の末にイングランドに惜敗した鬼門のステージ。「ひとつでも上のチームと戦いたいので、まずはベスト8にいくために勝ちたい」。はね返された壁を越え、あの先の景色を見にいく。

(取材・文 佐藤亜希子)