練習ではキレのある動きを見せているMF香川真司

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 苦しんだシーズンの締めくくりに日本代表のピッチでその鬱憤も晴らすつもりだ。今季、ドルトムントで不遇の時間を過ごし、半年間で公式戦出場4試合にとどまったMF香川真司は今年1月、ベシクタシュへ半年間の期限付き移籍。新天地での初陣で途中出場ながら2ゴールを挙げる鮮烈デビューを果たしたが、定位置をつかむには至らなかった。

 ベシクタシュでは14試合に出場したが、そのうち10試合が途中出場。それでも4ゴール2アシストの結果を残し、5月24日に最終節を終えたばかりとあって、前日2日に始まった代表合宿ではキレのある動きを見せている。今シーズンを「現実を見た1年」と振り返った香川は「ドルトムントに始まり、ベシクタシュに行っても結果を残すのは簡単ではない。いろんなものを知ることができた1年だったし、いい経験になった。この経験に打ち勝つためにやり続けないといけない」と力を込めた。

「苦しい1年だったし、こういう経験は今までなかなかなかった。いろんな現実を知れたし、その現実を受け入れながら次に進まないといけない」。ドルトムントとの契約は2020年まで残すが、現地報道ではプレミアリーグへの移籍が取り沙汰されるなど、その去就も注目されている。香川自身、この日も「新たなチャレンジをしていきたい」と今夏の移籍を示唆している。

 新シーズンの前に残すはキリンチャレンジカップ2試合。「あと2試合あるし、その試合に向けていい準備をして、そこだけに集中してやりたい」。そんな日本代表には17歳のMF久保建英(FC東京)が初招集されたことで話題になっているが、「いろんなタイプの選手とやってきて、合わせるのはいい意味でも悪い意味でもうまくなってきている。お互いの良さを引き出さないといけない」と指摘。その共演も期待されるが、「若い選手は速いから、俺よりどんどん行っちゃう。それは楽しみだし、いろんなタイプの選手がいていいと思う。そういう選手と違ったものを出せれば」と笑顔で話していた。

(取材・文 西山紘平)