3日、日本代表は冒頭15分間だけを公開して練習を行った。トレーニング後、川島永嗣は報道陣の質問によどみなく答えていたが、ある質問のときに一瞬言葉を止めた。

その質問は2018年ロシアワールドカップについてのものだった。初戦のコロンビア戦で川島は壁の下を通ってきたボールをはじき出せず、ゴールを許した。壁になる選手はジャンプしないという事前の打ち合わせが守られなかったためで川島のせいではなかったが、試合後にはGKが非難されることになった。

セネガル戦では川島が弾いたボールが相手選手に当たってゴール。ベルギー戦ではヘディングの折り返しがふわりとゴールに吸い込まれた。いずれも川島だけのミスとは言いがたいケースだったが、責任感の強い川島の心が傷ついたのは間違いない。

ワールドカップのときの悔しさを晴らしたいのではないか。そう聞かれて川島は答えた。

「そういう意味での情熱は全く変わっていないですし……自分の中で目標も変わってないですし……情熱も代わってないし。そこはもちろん監督が求めるものというのはあると思うんですけど、こういう場所に呼ばれている以上、自分が選手としてアピールするというのは代わらないですし、その上で自分が経験してきたことをプラスアルファに変えていければと思っています」

もっとも呼ばれていない間に台頭してきた選手もいる。また、今回初招集された大迫敬介は19歳。36歳の川島とは17歳の年の開きがある。川島が高校2年生のときに大迫敬介は生まれてきたのだ。

そう聞かれて川島は苦笑しながら「そう言われると、すごく年齢が離れてる気がするんですけど」と言いつつ、若いGKを対等に見ているという。

「自分のチームでも17歳、18歳の選手とやっているので、そういう意味で年の差をピッチの上で感じることはありません。ただ一緒に練習をやってみても、自分が19歳だったときより技術もしっかりしてると思うし、そういう意味でやってて楽しいです」

もちろん自信はあるのだろう。今回のGKの中で、自分が一番だと思うかと聞いてみた。

「うーん、それは周りが決めることですから。精いっぱいやりますよ」

川島はそう言うと初招集されたときと同じような笑顔になった。

【森雅史/日本蹴球合同会社】