2日、愛知県内で日本代表の合宿がスタートした。初日はJリーグ組が軽いコンディション調整、海外組は負荷の高い練習に加え、基本的な戦術の確認なども行った。

今回招集された中には、17歳の久保建英から36歳の川島永嗣まで幅広い年齢層が入っている。若手選手に注目が集まる中、長友佑都は代表生き残りへの危機感をあらわにした。

「しっかりとアピールを続けないと生き残っていけないので、まずは自分のことに集中します」

「日本代表は夢の場所。子どものときから変わらないし、何回ワールドカップでプレーしても日の丸を背負う刺激的な毎日は止められないですよ。だからここに残っていたい、この夢の場所でプレーしたいというのは今でも変わらないです。小学校でサッカーを始めて、日本代表のプレー、カズさんも含めて憧れを抱いた選手たちを見ていた気持ちは今でも変わらないですよ」

そんな言葉を口にする長友に対して、それでも久保に関する質問が相次いだ。かつて長友がインテルに所属し、久保がバルセロナの下部組織にいたとき一緒に写った写真の話題になり、その久保が代表に入ってきたことに対して感想を聞かれる。長友は複雑な表情を浮かべた。

しばらく考えて「うれしいという気持ち」と言葉を選んだ後に「危機感も出てきますよ」「僕たちベテランはプレーが悪ければすぐに落とされると思う」という。

先輩として経験を伝えなければいけないはずだ。「久保もそうですし、若い選手が入ってきているので、自分の経験を伝える」と言いつつも、上から目線ではない。

「経験があるから頭でっかちになって固まってしまう部分があると思うんで、そこは常に学びたい、成長したい、彼らから学ぶというところを常に意識したいと思います。頭を柔軟にしたいと思います」

「成長したい、吸収したい、彼らから吸収して進化したいと思います」

長友のそんな心情は久保と一緒にプレーするとしたら、という質問の答えににじみ出ていた。

「久保さん持ったら僕、走りますよ。久保君に怒られないように(笑)。昔、俊さん(中村俊輔)に走るタイミングが悪いと怒られたりしてたんで」

冗談めかしつつも、若手と上下関係にないと口にする。長友の言葉からは下の世代からの圧力が大きいことがヒシヒシと感じられた。

そんな長友が表情を緩めた瞬間があった。川島永嗣、岡崎慎司が2018年ロシアワールドカップ以降、今回の合宿に初めて招集されたことを聞かれたときだった。

「なんか、昔の雰囲気に戻ってきたなと言う気がして、ほっとするというか、うれしくなりますよね。ただ、彼らも代表に残りたいという気持ちが誰よりも強いと思うし、今まで以上にもちろん危機感は持ってるし。引き締まってますよね。心も体も」

長友はそう言うと、再び表情を引き締めていた。

【森雅史/日本蹴球合同会社】