東北自動車道下り線の終点・青森インターチェンジ(IC)付近に設置された「おつかれさま」の看板。40年にわたり数多くのドライバーを見守ってきたが、ついに新しい一文に切り替わった。

変更後の一文、それは「おつかれさまでした」だ。


「おつかれさま」→「おつかれさまでした」(画像はNEXCO東日本提供)

気づかずに走り去る人もいるであろう、わずかな変化。ツイッターでは目ざとく見つけた人々から「ついに更新されてしまったか...」とひそかに惜しまれている。

なぜ、わざわざ「でした」をプラスしたのか。Jタウンネット編集部は2019年5月30日、NEXCO東日本(東日本高速道路)東北支社に取材した。

労いの言葉を標識で表現?


40年にわたりドライバーを労い続けた(画像はNEXCO東日本提供)

総合企画部広報課の担当者によれば、これまでの「おつかれさま」看板は1979年(昭和54年)9月に設置。大鰐弘前IC〜青森ICの開通と同タイミングで設置された。

「おつかれさまでした」に切り替わったのは、2019年(令和元年)5月21日。変更した理由としては「より丁寧な言い回しにしようと考えた」とのことだ。とくに利用者から苦情や要望があったわけではなく、あくまで自主的な判断で変更したという。

そもそも「おつかれさま」の看板を設置しようと思ったのは何故か。聞いてみたが、正確な経緯は不明だという。担当者は「推察ではありますが」前置きしながら、

「青森ICは東北道の最終ICであり、ご利用されるお客さまの中には、超長距離走行をされた方もいらっしゃったことから、労いの言葉を標識で表現したものと思われます」

と話している。

東北自動車道は埼玉県川口市の川口ジャンクションから青森県青森市の青森ICまで、全長は約680キロと日本一長い高速道路。1972年に岩槻IC〜宇都宮IC間が開通し、1987年に全線開通した。令和の時代からはより丁寧な言葉で、ドライバーたちを労っていく。


令和からはより丁寧に(画像はNEXCO東日本提供)