鋭い反応でシュートを止めるGK鈴木彩艶(浦和ユース)

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 再び最年少でワールドカップに導かれた。U-20日本代表チームで一番年少なのが、高校2年生で“飛び級”招集されたGK鈴木彩艶(すずき・ざいおん=浦和ユース)だ。FW西川潤(桐光学園高)も同じ2002年生まれだが、早生まれで1学年上。ユース所属の選手では唯一のメンバー入りとなった。

 2002年生まれの16歳はガーナ人の父と日本人の母を持ち、身体能力を生かした鋭いセービングが武器。17年秋に行われたU-17W杯にも最年少の中学3年生でサプライズ招集された。見るからに厚みを増し、体重はこの1年半で20kg増。188cm、90kgと大きく“成長”してW杯に帰ってきた。

 今回はA代表に招集されたGK大迫敬介(広島)、負傷で間に合わなかったGK谷晃生(G大阪)が揃って招集外となり、GK3枠目で大抜擢された。「ビックリしました」と振り返るメンバー発表を経て、決戦の地ポーランド入り。初戦エクアドル戦のPKストップなど好パフォーマンスを続ける若原智哉(京都)をGKチームとしてサポートし、グループリーグ突破に貢献した。

「ひとつの立場を3人で争っているわけですけど、若原くんが出るからにはそこを後押しするのが自分たちの役割。そういったところは非常にできていると思う」。GKは1枠を争う特別なポジションだが、明るいキャラクターの茂木秀(C大阪)とともに声で盛り上げ、若原を試合に送り出している。

 ポーランドにいる間に浦和ユースの監督だった上野優作氏がトップチームのヘッドコーチに就任した。「トップとユースの壁がなくなるということだと思うので、そこに行けるように頑張りたい」とポジティブに話した“浦和の星”。トップの監督には2018年4月まで育成ダイレクター兼ユース監督だった大槻毅氏が就任した。「直接(指導されたこと)はあまりないですが、ずっと見てくれていた人です。非常に熱くて、サッカーに熱心な方だと思う」と印象を語った。

(取材・文 佐藤亜希子)