メキシコ戦で大きな手応えをつかみ、イタリア戦へ

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 U-20ワールドカップ第2戦でU-20日本代表はメキシコを相手に3-0で完封勝利をおさめた。MF藤本寛也(東京V)が司令塔に君臨し、FW宮代大聖(川崎F)が2ゴール、FW田川亨介(FC東京)も大会初ゴールを挙げるなど攻撃陣が結果を残した一方で、守備陣の安定感も大きい。

 初戦のエクアドル戦で殊勲のPKストップを見せたGK若原智哉(京都)は、メキシコ戦でも序盤の窮地を好セーブで救い、日本に流れを引き寄せるビッグプレーを続けている。

 DFラインもエクアドル戦、メキシコ戦でいずれも警戒していたキーマンを封じ、この2試合で失点はオウンゴールのみ。局面で数人が体を張るシュートブロックはしっかりと意思統一され、2000年生まれのDFラインが息のあった連携を築いている。

「中3の頃からやっているメンバーなので不安要素は一つもなかった」と話したのは右サイドバックの菅原由勢(名古屋)。2017年秋にインドで開催されたU-17W杯をはじめ、アジア予選、多くの海外遠征を経験した“00ジャパン”の最終ラインがU-20W杯で再結成し、これまでの積み上げを発揮した。

 影山雅永監督は「集中力が高くて、CB2枚だけでなく、4枚でお互いがお互いをカバーリングしている。かと言ってやっぱり強気だけど、全体でカバーリングは怠らない」と評価。「インドで(U-17W杯)イングランドと対戦したことが基準となっています」と指摘した。

 U-17W杯に続いて左サイドバックを担った鈴木冬一(湘南)は「2年前からみんなが成長している」とピッチ上で成長を実感しつつ、「00ジャパンだからこそ生み出している空気とか、雰囲気もある。バックライン4人、GKの智哉を含めて助け合う精神があった」と手応えを口にした。

 センターバックの小林友希(神戸)は「自分が来て欲しいところにサイドバックもセンターバックも来てくれる。いて欲しいところにポジションを取ってくれるし、自分のところでやられたとしても、隣の選手が戻ってカバーしてくれるイメージがある」と述べた。

 もちろん最終ラインだけではなく、前線からの連動した守備があり、チーム全体がコンパクトな距離感を保つことで試合を支配できた。「FWの選手からプレッシャーをかけてくれるので後ろも守りやすい。サイドハーフが守備をしてくれたおかげでバランスを崩さずに守れた」と小林。攻守がかみ合ったメキシコ戦の完勝を経て、良い流れでイタリア戦へ。「FWに入ったボールを潰すことができれば相手の攻めどころは減る」とイメージを膨らませた。

(取材・文 佐藤亜希子)