LINEをもっと便利に使いこなすための裏技を紹介する(筆者撮影)

日本では、事実上の標準サービスとも言えるほど普及したLINE。月に最低1回は利用するマンスリーアクティブユーザーの数は8000万を突破しており、ほぼすべてのiPhoneユーザーに行き渡っているといっても過言ではない。対応OSがiOSとAndroidにまたがっているため、相手がiPhoneかどうかを気にする必要がなく、必然的に、利用頻度は高まるはずだ。iOS同士という制約のあるiMessageより、使い勝手がいいと感じる人も多いだろう。

また、シンプルなメッセージアプリとして始まったLINEだが、今ではプラットフォームとして、その上にさまざまなサービスを載せている。決済サービスのLINE Payを筆頭に、フードデリバリーや物販、さらにはゲームまで、さまざまなコンテンツをLINEの上で楽しむことが可能だ。


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一方で、LINEの売りの1つである「既読」マークが、ストレスの原因になっていることも。既読がついたのに返事がない状況を気にする「既読スルー」や、こうしたやり取りを面倒に感じる「既読疲れ」といった言葉も話題になった。サービスのバリエーションが急拡大しているがゆえに、機能が複雑化しているのも事実だ。そこで今回はLINEに焦点を絞り、このアプリをもっと便利に使いこなすための裏技を紹介していこう。

1. 3D Touchを活用して「既読」をつけずに読む

自分が送ったメッセージが相手に開封されたかどうかがわかって便利な「既読」マークだが、これがあるために、やり取りが一向に終わらないということも。

既読マークをつけてしまって返信しないのは失礼では……と考え、時間がないのについついメッセージを送り返してしまった経験がある人もいるはずだ。とはいえ、送られてきたメッセージは、一応中身を確認しておきたい。そんな葛藤が行きすぎると、いわゆる「既読疲れ」を起こしてしまう。

既読マークは、相手とトークしている画面を開くとついてしまうが、実はこれを回避する方法がいくつか存在する。iPhone固有の機能の中で便利なのが、「3D Touch」だ。3D Touchは圧力を検知し、さまざまなメニューを出す機能のこと。2015年に発売されたiPhone 6s、6s Plus以降の端末が原則として対応しており、非対応なのは、iPhone SEやiPhone XRなど、一部の機種にとどまる。

方法は簡単。トークの一覧が表示された画面で、中身を見たいものを強く押し込むだけでいい。すると、画面上に最新のメッセージが表示される。この状態では既読がつかないため、すぐに返信する必要性が薄いと感じたら、放置しておけばいい。相手には読んだことがわからないため、何らかの理由で通知に気づいていないのかと思われるだろう。


相手に読んだと思われたくないときは、通知で内容を確認するといい(筆者撮影)

ただし、押し込みすぎるとトークの画面が開いてしまうため、注意が必要だ。また上記のように、最新のiPhoneでもiPhone XRが3D Touchに対応しておらず、この方法は使えない。もっと簡単な方法としてオススメなのが、通知に表示されたメッセージを読むというものだ。通知のプレビュー設定が標準のままであれば、長いメッセージもそのまま表示される。

メッセージが長すぎて全文読めない場合は、通知を強く押し込めばよい。iPhone SEやiPhone XRのように、3D Touchが非対応のときは、長押しするだけでメッセージ全文が表示される。気をつけたいのが、うっかり通知をタップしてしまうこと。タップするとアプリが開き、トーク画面に飛ばされ、既読マークがついてしまう。既読に何かと悩まされている人は、ぜひ活用してみたい。

2. LINEから電話発信したいときに便利な「LINE out」

LINEには通話機能も搭載されており、電話番号宛てに発信する通常の電話機能の存在意義は徐々に薄れている。音声はデータ通信網でやり取りされるため、携帯電話の音声通話と違い、何分話しても料金はかからない。大手通信会社の料金プランには、音声定額も用意されているが、それがない従量制のほうが基本料金は安い。頻繁に音声通話をする場合、LINEを活用すれば節約になるというわけだ。


固定電話や携帯電話宛てに発信できるLINE Out。料金も携帯電話の音声通話に比べ、割安だ(筆者撮影)

とはいえ、LINEの通話機能は、あくまでLINE上で友だち同士になっているユーザー同士で通話するための機能。一般的な電話とは異なり、電話番号でかけられる仕組みではないため、用途は限定的になる。例えば、お店や取引先、自分の会社の電話番号にかけたいときなどには、使うことができない。

このようなときに便利なのが、「LINE Out」と呼ばれる一般の電話番号に発信するための機能だ。通話料は固定電話宛てが1分3円、携帯電話宛てが1分14円で、30秒20円に設定されている携帯電話会社の音声通話より割安になる。

さらに、「LINE Out free」として、時間限定で無料通話も可能だ。1日に通話できる回数は合計で5回、固定電話宛ては1回3分まで、携帯電話宛ては1回1分までという制限があり、広告も見なければならないが、料金が一切かからないのはうれしいポイントだ。

また、LINE Outは電話を中継するサービスを利用しており、自分の電話番号が相手に通知される。一部の相手には非通知になってしまうケースもあるが、相手から折り返しがある場合、いつもの電話番号にかかってくるので便利だ。

LINE Outは、LINEの「ウォレット」タブを開き、「関連サービス」の中にある「その他サービス」から、「LINE Out free」をタップして呼び出すことができる。ただし、階層が深いため、よく使う場合はこれだと不便。もっとスムーズに呼び出したいときは、「ホーム」タブをタップし、設定ボタンから設定画面を呼び出したあと、「LINE Out」をタップして、「ホーム画面に追加」を選んで、ホーム画面にLINE Outのアイコンを作成しておくといい。有料で発信する場合の「コールクレジット」も、この設定画面から購入できる。

3. 仕事中のやりとりに便利なPC版のLINE

スマートフォン専用アプリと思われがちなLINEだが、実はiPadやPCなどで使えるアプリも用意されている。アカウントが電話番号にひもづけられる仕組み上、原則として1つの端末でしか使えないLINEだが、PC版やiPad版は、iPhone版のLINEと同時に利用することが可能だ。仕事の合間にサッとキーボードでメッセージに返信したいときなどは、iPad版やPC版をインストールしておくといい。スタンプなど、iPhoneで購入したものもきっちり同期される。

ただし、通常、外に持ち運んで移動しながら使うアプリではないため、LINE Payなど、一部の機能には非対応になる。完全にiPhone版LINEと同じというわけではなく、あくまでiPadやPCに向かっているときに、サブとして使うためのLINEと考えておくようにしたい。

利用には、iPhone側のLINEで、他の端末からのログイン許可を与える必要がある。「ホーム」タブから設定アイコンをタップし、「アカウント」の中にある「ログイン許可」のスイッチがオンになっているかどうかを確認しておこう。標準ではオンになっているが、何らかの理由でオフにしてしまっていることもありえるからだ。

この設定が終わったら、iPad版やPC版のLINEを開き、あらかじめ登録したメールアドレスとパスワードでログインすればよい。相手からメッセージが送られてきた場合、iPhoneとiPad、PCに通知が同時に届く。逆に、こちらから送ったメッセージも、自動的に同期され、すべての端末に表示される。


iPhone版とPC版、iPad版は同一アカウントで同時にログインできる(編集部撮影)

また、LINEのオンラインストレージサービスである「LINE Keep」を活用すれば、iPhoneとiPad、Macで、簡単にファイルを共有できる。iPadで作成したメモをLINE Keepに保存しておき、iPhoneで参照するといった使い方も可能だ。

同様のことはアップルのiCloudでもできるが、LINE Keepは、LINEのトーク内でやり取りした画像やテキストなども、直接保存可能。アップロードしたファイルはLINEで友だちなどに送信できるほか、URLを発行してメールなどで共有することもできる。1GBまでと容量に制限はあるが、iCloudの予備として活用してもいいだろう。