日本人はなぜ「元暴走族」の肩書に弱いのか?経歴に「恐喝、窃盗、傷害、シンナー」…

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 「日本の9割はヤンキーとファンシーでできている」という名言を記したのは、伝説のコラムニスト、消しゴム版画家のナンシー関さんだったでしょうか。令和の世になっても、「絆」「気合」「家族」といったヤンキー的価値観は古くなるばかりか、地方を中心にむしろ輝きを増す一方です。


 「ヤンキーは日本国内における最大のマーケット」との言葉もあります。東大や早慶を卒業した電通や博報堂のクリエイターであろうと、ヤンキーの心理を熟知し、それをつかむプロモーション戦略を遂行しなくては、クライアントの売り上げ増には結びつきません。ヤンキーの底力、恐るべしです。

 ネット社会となった今でも、人々の話題の中心には必ずヤンキーがいる、とも言えます。読者の皆さんはユーチューバーの「少年革命家」ゆたぼんをご存じでしょうか。小学3年の時に、宿題を拒否したことで放課後や休み時間にやらされたことから、「俺までロボットになってしまう」と不登校を決断。まだ10歳ですが、ユーチューブを通じて「不登校は不幸じゃない」「俺が自由な世界をつくる」とメッセージを発信し続けています。

 老婆心にも「その程度のことなら、我慢して学校に行った方がいいんじゃないか」と思うばかりなのですが、ネット上ではこのゆたぼん以上に注目を集めているのが、父親の心理カウンセラー・中村幸也さんなのです。

 中村さんは中卒で元暴走族の副総長だったとのこと。ホームページの経歴を見ると「恐喝、窃盗、傷害、暴走、喧嘩、シンナー、麻薬、覚醒剤…etc」と若かりし頃に行ったことが列挙されています。これらを糧に現在、心理カウンセラーとしてブログやツイッター、講演活動を展開しているそうなのです。

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 普通に考えればこれらは犯罪ですし、場合によっては被害者も存在するので、胸を張ってプロフィールに掲載することには違和感を覚えます。しかし、ここはヤンキー大国ニッポン。「ワルから更生した凄い方なのだから、その教育論に耳を傾けてみたい」と付加価値が生み出されるのでしょうか。

 本来ならば、「子供の頃からコツコツと漢字ドリル、計算ドリルを継続して、学校では一生懸命仲間と協力して運動会や合唱コンクールにも取り組み、両立に悩みながらも部活を高校3年の夏まで続けて、浪人することなく国公立大学に入って学費も最小限に抑え、親孝行した」という人こそ、大きな声で教育論を世間に発信する権利を有していると思います。しかしそんな人は、その後も地に足をつけて静かに佳き人生を歩むでしょうし、わざわざ自身の生き様をSNSで発信し続けることもないでしょう。

 中村さんのツイッターを見ると、きょうも世間から寄せられる意見に対して一つ一つ、血気盛んに反論をツイートしています。フツーの人なら面倒くさくなったり、嫌気がさす作業にも闘志をたぎらせて、突っ込んでいく。自ら「人生は冒険だ」と訴えていますが、平穏よりも荒波を好むヤンキーの魂は永遠なのかもしれません。そこんとこ、夜露死苦。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]