米大学野球で「9-2-5-6」のトリプルプレー発生(画像はスクリーンショットです)

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米大学野球で「最もワイルドな、不思議な、困惑させるトリプルプレー」

 米大学野球で起きた“前代未聞”のトリプルプレーが話題となっている。「9-2-5-6」の“ライトゴロ三重殺”――。字面を見ただけでは一瞬どんなことが起きたのか理解できないこのプレーの動画がツイッターで公開されると、再生回数は2万5000回を突破。MLB公式サイトだけでなく、米ヤフースポーツも大きく取り上げている。

 24日(日本時間25日)のウエスト・コースト・カンファレンスのセント・メアリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニア(SMC)対ロヨラ・メリーマウント大学(LMU)の一戦。7回無死満塁の絶好機でLMUのブランドン・シアラーの痛烈なライナーがライトに飛んだ。SMCの右翼手エディ・ハウスはスライディングキャッチも、実はボールは直前にワンバウンドしており、ここからフィールドは大混乱となった。

 ハウスがバックホームして、まずは三塁走者が封殺。LMUの選手が混乱して塁にとどまる中、SMCの選手たちは三塁、二塁とボールを送り、トリプルプレーを完成させた。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も「この大学野球のトリプルプレーは大混乱」とのタイトルで特集していた“珍プレー”。米ヤフースポーツは「セント・メアリーズは最もワイルドな、不思議な、困惑させるトリプルプレーをした」とのタイトルで記事を掲載した。

 米ヤフースポーツはまず「トリプルプレーは野球において珍しい楽しみの1つである。1度に3人の走者がアウトになるのは何かが上手くいかなかったからであり、いかに変わったプレーかという点で特別である」と説明。そのうえで「金曜日にそれが起こり、セント・メアリーズは最も奇妙なトリプルプレーをした」と、今回のプレーを振り返っている。

 ハウスがライナーを捕球したのかが分からず、LMUがかなり混乱していたと指摘。試合はトリプルプレーを食らったLMUが3-2で勝利したことから「セント・メアリーズにとって残念なことに、このトリプルプレーは勝利するのに十分でなく、ウエスト・コースト・カンファレンスのトーナメントの2試合目を落とした」とも伝え、最後は「大学スポーツにはメジャーリーグの魅力はないが、奇抜なプレーを生み出す能力では凌駕している」と締めくくっている。

 なお、このプレーの動画を全米大学体育協会(NCAA)の公式ツイッターが「えっと……、これをもう一度見る必要があるかもしれない……」と公開すると、再生回数は2万5000回を突破。「最も奇妙」なプレーは米国で話題となっている。(Full-Count編集部)