井上尚弥【写真:Getty Images】

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英紙のコラムで井上への思いを記したマクギガン氏がSNSで再び言及

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝でWBA王者・井上尚弥(大橋)はIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで下した。事実上の決勝と呼ばれる無敗対決を制した井上に対し、英国の名王者は圧倒的な強さとともに「対戦相手を深く尊敬し、リング外でも非の打ち所がない」とまたもや絶賛。完全にモンスターの虜になっている。

 元WBA世界フェザー級王者で、2005年に世界ボクシング殿堂入りを果たしているバリー・マクギガン氏はWBSSスーパーライト級準決勝で、イバン・バランチク(ベラルーシ)を倒したジョシュ・テイラー(英国)のプロモーターを務めており、試合前からグラスゴー入りしていた。

 その際に井上の好青年ぶりに感銘を受けた様子。英地元紙「デイリー・ミラー」で、「リング上の戦慄と、リング外の魅力 ナオヤ・イノウエは私好みのファイターだ」というタイトルでコラムを執筆し、「私は彼の態度を愛している」と振る舞いを絶賛していた。

 よほど感銘を受けたのだろう。今度は自身のツイッターを更新し、「ナオヤ・イノウエは規格外のファイターだ。彼には対戦相手を深く尊敬し、リング外での振る舞いには非の打ち所がない。しかし、ゴングが鳴ってしまえば、神よ。準備をしておくべきだ」とツイート。強打炸裂を意味する絵文字を最後に3連発で添えながら、改めてその姿勢を伝えていた。

 決勝で対戦する5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)に敬意を払うことを忘れなかった井上。圧倒的な強さとともに、優れた人間性にも英国のレジェンドは心酔している様子だった。(THE ANSWER編集部)