CKから貴重な追加点を挙げた田川(11番)の活躍もあり、日本がメキシコを打ち破った。 (C) REUTERS/AFLO

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 若きサムライ戦士たちが、ポーランドの地で躍動した。

 現地時間5月26日に開催されたU-20ワールドカップのグループBの第2戦で、日本代表はメキシコに3-0と快勝した。

 23日に行なわれたエクアドルとの第1戦で1-1と引き分けていた日本は、勝点3を狙って立ち上がりから積極的に前に出る。そして21分、藤本寛也の浮き球のパスに反応した宮代大聖が先制点を挙げる。

 先手を取ってリズムに乗った日本は、第1戦でイタリアに敗れて後がないメキシコを尻目に後半もアグレッシブに敵陣へと攻め込む。そして52分に藤本の右CKから田川亨介がヘディングシュートを決めて追加点を奪取すると、76分には宮代がこの試合2点目を決めて趨勢を定めた。

 アグレッシブなサッカーで快哉を叫んだ影山ジャパンに対して、敵国メキシコのメディアも賛辞を綴っている。
 
 日刊紙『El Universal』は、もはやグループ突破が風前の灯火となった母国代表に対し、「馬鹿げた敗戦だ。悲惨なパフォーマンスによる2連敗で事実上突破の夢はなくなった」と綴ったうえで、勝利した日本を「彼らは秩序あるポゼッションを保ち、常に優れていた」と絶賛した。

 また、『ESPN』のメキシコ版はマッチサマリーにおいて、「日本のプレスは明確で、メキシコはそれに対する反応が明らかに遅かった」と綴り、「タガワの2点目は我々に冷たい水を浴びせるようなものだったし、ミヤシロはDFの間で自由にボールを操ってスコアに2点を刻んだ」と得点者の二人を讃えている。

 そして、最も皮肉な形で日本を讃えたのは、スペイン紙『Marca』のメキシコ版だ。彼らは、自力でのグループ突破が消えたことを次のように表現している。

「私たちが読者の皆さんに言えることは……どうもありがとうございました!しかない。残念なことにこの試合はメキシコにとって最善の結果にはならなかった。我々は飛行機に乗って国に帰ることしかできないかもしれない」

 難敵と言われたメキシコに、してやったりの勝利を挙げた日本。この勢いを持続して、2年前にベネズエラに敗れて涙を呑んだベスト16に駒を進められるのか。

 運命のグループ最終節、イタリア戦は、今月29日にキックオフを迎える。構成●サッカーダイジェストWeb編集部