中国メディアは、「日本人の仕事や生活に対する態度を真似しようという気にはなれない」としたうえで、日本人が日常的に残業をする理由について説明している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は25日、「日本ではどうしてみんな必死になって残業するのか」とする記事を掲載した。

 記事は、「確かに、日本人は聡明かつ仕事熱心であり、苦労を厭わない精神を持っている。しかしその一方で、休むことを知らない、批判を回避しようとするという欠点も持っている。はっきり言ってしまえば、日本人の仕事や生活に対する態度を真似しようという気にはなれない」としたうえで、日本人が日常的に残業をする理由について説明している。

 まずは、責任意識の強さと、会社に身を捧げようとする精神を挙げた。その背景には日本独特の終身雇用制の影響があり、この制度が今もなお色濃く残っているために、会社に対して強い忠誠心を持つという社会の雰囲気が出来上がっていると解説。また、上下関係にもこだわる部分があり、上司が帰るまで部下が帰れないという考え方を持っている企業も少なくないとした。

 次に挙げたのは、仕事の効率の悪さである。日本の会社では、あまり意味を持たない書類の作成作業や、業務との関連性が薄いフローが無数に存在し、時間の浪費が繰り返されていると説明。こういった無駄により、規定の勤務時間内に与えられたタスクを完成させることができなくなっているほか、「一生懸命に作業をし、努力をしているという印象を与えるべく、意図的に作業を長引かせる人さえいるのだ」と伝えている。

 さらに、仕事をする以外に、特定の趣味などに時間を使うすべを知らない、またはストレスを解消する手段を持っていないことが、日本の会社での冗長な残業を助長しているとも分析した。このほかに、修行僧のように忍耐することが日本の職場において美徳と考えられていることも、残業を増やす要素の1つであるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)