男性には当たり前でも女性は敏感

 仕事でもプライベートでも、親しい関係でもそうでなくても、男性の愛車に乗せていただくからには、多少のことには目をつむる覚悟を女性はしているものです。だって、やっぱりクルマの移動は便利ですからね。混雑した電車で必死に立つ苦労に比べたら、ゆったり座って行けるなんて天国だし、雨のなかを駅から歩かなくたって、玄関の前までつけてもらえるわけですから、そりゃ少しくらいの“難”はガマンできるのです。

 ただし。それでも、ちょっとこれだけはカンベン! というポイントがあることも事実。それは命の危険を感じるものだったり、男性と女性の生理的な違いによるものもあるでしょう。男性からすると、「エッ、そうなの?」と意外に感じることかもしれません。今回はそんな、女性が男性のクルマに乗せてもらう時に求める最低条件を挙げてみたいと思います。

1)整備不良なクルマ

 まず1つ目は、メンテナンスが行き届いていること。どう見ても整備不良の疑いがあるクルマは、乗車を躊躇しますね。タイヤがツルツルだったり、異音がしたり異臭がしたり、用心深い女性ならフロントガラスがひどく汚れているだけでも、「このクルマ(=オトコ)、大丈夫か?」と不安に駆られます。

 みんなそこまで深刻には考えていないつもりでも、誰かのクルマに乗るということは、その誰かに命を預けるということですよね。私なら、派手にぶつけた痕跡をそのままにしているクルマも、ちょっと引いてしまいます。普段からそのあたりはちゃんと、メンテナンスしておいて欲しいですね。

2)室内が汚いクルマ

 2つめは、清潔感のある室内。男性がよくやりがちなのが、車内で飲んだり食べたりしたゴミをそのまま放置してしまうことではないでしょうか? 通勤で毎日使っているような人は、とくに「明日捨てればいいや」とゴミを溜めがちです。

 以前、助手席のドアを開けたらシートの座面にコンビニの冷やし中華が食べ散らかされていて、ビックリしたことがありました。あれって汁がけっこう残っちゃうので、捨てるに捨てられなかったのかなと同情もしますが、やっぱり印象はサイアクです。ドリンクホルダーを使おうとしたら、その中がガムの紙包みや使った後のティッシュだらけで、鳥肌がたったこともありました。

 男性のみなさん、そういうゴミ、車内に溜めてませんか? 急に女性を乗せることになって、慌てて片付けてもダメです。その理由は次のポイントにも繋がるのですが、とにかく、カンペキにとは言いませんから、車内のゴミくらいはマメに片付けましょう。

スマホやナビを活用することも忘れずに

3)クサいクルマ

 そして3つめが、ニオイです。ゴミを溜め込んでいる車内というのは、ずっと乗っている自分は鼻が慣れているので気がつかないものですが、かなりクサイ! 慌てて片付けたって、ニオイはしばらく残ります。

 それに、車内でタバコを吸う男性はとくに注意して欲しいのが、「消臭」ではなく「芳香」をしてごまかそうとすること。タバコ臭にいくらフローラルないい香りを混ぜたって、よけいにひどいことになるだけです。車内のニオイにはまず、消臭! それから、エアコンは「外気循環」にして欲しいですね。

4)エアコンを効かせすぎのクルマ

 さらに4つめは、そのエアコンの温度設定にひと言。男はみんな、なぜあんなにエアコンで車内をキンキンに冷やし、吹き出し口を顔面に向けておくのでしょう? それ、女性にとっては本当にいい迷惑なんです。

 女性はもともと冷え性が多いこともあるし、スカートやサンダルで生足が出ていたり、ノースリーブを着ていたり、男性よりも露出面積が多めの服装も多いです。だから、女性を乗せるならちょっと、そのあたりを気遣ってもらいたい。設定温度を少し上げるとか、風量を抑えるとか、ひざ掛けなどが積んであったら貸してあげるのもスマートです。

 吹き出し口を顔面に向けるのは、女性は肌の乾燥を嫌いますから、別の方向に向けてあげてくださいね。そして定期的に「寒くない?」と聞いてあげるなど、優しい心遣いをぜひお願いしたいです。

5)道路情報を得ていないドライバーのクルマ

 さて最後の5つめは、クルマに求める条件でもありドライバーへのお願いでもありますが、今じゃコネクティッドが当たり前の時代ですから、「目的地までをいかに効率的に走るか」をちゃんと考えて欲しいということなんです。よく知る道なら自分の経験で導き出してもいいし、知らない道ならナビやスマホの情報を事前にちゃんと手に入れておけば、時間のロスも料金やガソリンのロスも最小限にできますよね。

 なんの考えもなく、事前に渋滞などの情報もチェックせず、適当に走ってわざわざ混んでる道に入ったり、無駄に遠回りしたりするのって、スマートじゃないですよね。

 ドライバーがイライラしたら、助手席の女性だって気分悪くなりますから、結果的にそのドライブ全体の印象も悪くなります。それに、効率的な移動がデキる男は、きっと仕事もデキるはず。意外にそういうところ、女性は見ていますので注意してくださいね。

 そんなわけで、あなたの愛車はいかがでしょうか? もし当てはまるポイントがあったら、すぐに改善して気持ちよく女性を乗せてあげてくださいね。