6月のキリンチャレンジカップ(KCC)に臨む日本代表と、直後のコパ・アメリカに挑む日本代表のメンバーが、別々に発表された。

 5日にトリニダード・トバゴと、9日にエルサルバドルと対戦するKCCは、インターナショナルマッチデイに開催される。クラブの理解を得ることは前提になるが、森保監督が求める選手を国内外から集めることができた。27人の大きなグループとなったのは、試合を含めた1週間強の活動がW杯アジア予選へつながる強化との位置づけだからだろう。次にチームが集合できるのは9月──正式発表はまだだが、W杯予選の開幕になる可能性が高い。

 一方のコパ・アメリカは、南米連盟の公式戦である。日本代表はクラブに優先して選手を拘束できない。Jリーグも中断せずに開催されている。ルヴァンカップもアジアチャンピオンズリーグも行われる。国内からも選手を招集するのは簡単でない。KCCとコパ・アメリカの両方に招集された選手は、GK川島永嗣、大迫敬介、DF植田直通、中山雄太、冨安健洋、MF柴崎岳、中島翔哉、久保建英、FW岡崎慎司の9人となった。

 KCCは国内で戦うホームゲームで、対戦相手も世界のトップクラスではない。チームのコンセプトの再確認と徹底が大きなテーマになる。

 いくつかのポジションでは、いまだに序列がはっきりしていない。GKはポルティモネンセへ移籍した権田修一が、アジアカップに続いて正GKに収まるのか。あるいは、シュミット・ダニエルなのか。

 3月に続いて吉田麻也が招集外となったセンターバックは、昌子源と冨安のコンビになるのか。佐々木翔も安西幸輝も招集外の左サイドバックで、長友佑都のバックアップ役を務めるのは誰なのか。

 中島翔哉、南野拓実、堂安律の3人が連携を深めてきた2列目で、久保建英は誰とポジションを争うのか。香川真司はどうなるのか。

 鎌田大地が選ばれなかったFWで、大迫勇也に次ぐ2番手は誰になるのか。ロシアW杯以来の復帰となる岡崎に頼るのか、鈴木武蔵の成長を促すのか。9月のW杯予選へ向けた論点は、実はいくつもある。

 チーム結成から探してきたこれらの課題の答えを、KCCで見つけたいところである。しかし現実的には、いつくつかの不確定要素が残されたままになるだろう。

 コパ・アメリカはサバイバルだ。

 東京五輪世代が多く招集されたが、ここで森保監督を納得させた選手が、代表定着への足掛かりを得る。南米の強豪国との真剣勝負はハードルが高いが、「使えるところ」を見せた者にのみ未来は開ける。

 コパ・アメリカについては、クラブにかなりの代償を背負ってもらう招集も見受けられる。だとすれば、一人ひとりの選手ができるだけ多くのものを持ち帰ってくることで、コパ・アメリカに出場する意義が高まる。

 チリ、ウルグアイ、エクアドルとのグループステージで、徹底的に叩きのめされるかもしれない。それでも、どん欲にチャレンジする姿勢を見せていくのだ。東京五輪世代が川島や岡崎、柴崎や中島らに寄りかかることなく、自分事としてコパ・アメリカに挑むことが求められる。