コパ・アメリカに言及したDF吉田麻也(サウサンプトン)

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 サウサンプトンDF吉田麻也は23日、都内のイベント会場で報道陣の取材に応じ、6月中旬に開幕を迎えるコパ・アメリカに向けた期待を語った。カギになるのは「南米アウェー」という難しい状況下で「どれだけ自分を出せる選手が出てくるか」だという。

 吉田は自身が主将を務めた今年2月のアジアカップ決勝に敗れた後、「まだ学ばなければならないことはたくさんある。このあとのコパ・アメリカやW杯予選で力をつけていかなくてはいけない」と語るなど、南米の強豪と対戦できるコパ・アメリカをカタールW杯までの大きな通過点と位置付けてきた。

 しかし、招待枠として出場するコパ・アメリカには選手の招集権限が日本側になく、日本サッカー協会(JFA)は選手集めに大きく難航。明日24日に代表メンバーの発表を控えているが、海外組の大半はクラブから参加が許されず、Jクラブとも折衝を重ねた結果の選手構成となりそうだ。

 吉田自身もそうした状況を理解。「いろんな難しい状況、難しい環境がコパ・アメリカを取り巻く中であると思うけど、選手ももどかしい思いをしているし、協会ももどかしい思いをしている。そしてJリーグも、もどかしい思いをしていると思う」と現状を慮る。

 ただ、強国居並ぶ南米の強豪との真剣勝負の機会を、日本サッカー界として無駄にしてはならないと考えている。

「だからこそ、そういったディスアドバンテージをアドバンテージに変えられるような選手が何人出てくるかどうかがこの大会のカギだと思う。僕もコンフェデ杯とW杯でブラジルに行ったけど、南米アウェーは簡単なことじゃない。そこでどれだけ自分を出せる選手が出てくるかが一番の見どころになる」。

 そうした新たな選手の台頭こそが、今後の日本代表強化につながっていくからだ。

「一人でも多くの選手がA代表に絡んで、いま出ている選手のポジションを奪う状況を作るような環境づくりが大事。そうすることでチームが活性化するし、僕自身もまた選ばれるように頑張っていかないといけないし、その繰り返しがW杯に向けてチームを強くする」。

 吉田はシーズン終盤戦に患った肺炎の影響により、コパ・アメリカのメンバーどころか6月シリーズのキリンチャレンジ杯メンバーからも選外。この日は「悔しい」「寂しいですよね」と時折本音ものぞかせたが、プレーで戦力になれない今だからこそ30歳の主将は日本代表全体を見渡している。

(取材・文 竹内達也)