日本ハム・栗山監督【写真:石川加奈子】

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「同じスイッチヒッターとして連続で右、左打つのはすごく難しい。大きなものを持っている」

■日本ハム 11-2 楽天(23日・札幌ドーム)

 日本ハムは23日、本拠地・札幌ドームで楽天に11-2と快勝して、連敗を4で止めた。

 打線の組み替えがはまった。渡邉諒内野手と杉谷拳士内野手の1、2番コンビが初回に機能した。この試合前まで対戦3試合の防御率が0.90と苦手にしていた楽天の先発・辛島から、渡邉がいきなり中越え三塁打を放つと、続く杉谷が中犠飛を打ち上げ、わずか4球で先制した。

 同点に追いつかれた後は、一発攻勢で突き放した。3回に中田翔内野手9号2ランで勝ち越し。さらに、杉谷が5回に右打席で1号ソロ、6回には左打席で2号2ランを放った。両打席本塁打は史上19人目の快挙。勢いづいた打線は13安打11得点と7試合ぶりの2桁得点を挙げた。

 守っても、中11日で先発した杉浦稔大投手が5回4安打1失点と好投した。2回に2本の安打と内野ゴロで1点を失い、札幌ドームでの登板5試合22イニング目で初めて失点を喫したものの、今季2勝目をマークした。

 試合後、栗山英樹監督は「相手のピッチャーのペースになりそうなところだったので、いいホームランだったし、よくやったと思います」と中田の勝ち越し弾を称え、杉谷の両打席アーチについて「あまり見てなかったですね」と言って報道陣を笑わせた。

 さらに続けて「結果的にすごく大きいし、同じスイッチヒッターとして連続で右、左打つのはすごく難しい。拳士はいろんなことをやってくれますけど、本当に大きなものを持っているなと思いました」と「2番・中堅」での先発起用に応えた背番号2に目を細めていた。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)