12日(2019年5月)夜、仙台市内の自宅で父親に虐待を受けた小学2年生の男児(7)が、800メートルの夜道を歩いて交番に駆け込み、助けを求めた。父親の建設作業員、本郷広直容疑者(29)は傷害の疑いで逮捕された。

本郷は男児の首を絞めるようにつかんで投げ飛ばしたり、倒れた男児の腹を蹴ったりして2時間半にわたって暴行を続け、全治2週間のけがをさせた。本郷は「感情だけで手をあげたわけではない」と供述している。

男児は父親と母親、弟と妹の5人家族で、家には母親もいた。

大竹真リポーターが、男児が駆け込んだ交番までの夜道を実際に歩いてみた。「1人では心細くなるでしょうね。車との距離感が近く、ちょっと怖いですね」

大人の足で交番までは約13分かかった。

学校から通報受けても児童相談所は放置

この事件の3日前、男児は学校の担任教師に「父親から投げ飛ばされ、蹴られた」と相談していた。学校が母親に電話をしたところ、父親の暴行を認めたため児童相談所へ連絡したが、児童相談所は家庭訪問は行わず、「次は児童相談所が行きますよ、と注意してください」と学校側に伝えただけだったという。

児童虐待問題に詳しい後藤啓二弁護士は、「千葉県野田市の事案とまったく同じです。子どもが助けてと訴えているのに、危機意識がなさすぎます。学校や児童相談所はもっと警察と連携をとらないといけません」と指摘する。

近所の人は、男児は「明るい性格で、学校へ行きだしてからしっかりした」と話し、父親については「奥さんの話では、昔はちょっとヤンキーみたいなことをしていたと言っていたが、静かな人で、そんなことする父親でもないからびっくりした」と話す。

ただ、別の住民は「(男児が)2歳ぐらいの時に目の周りが真っ黒だったことがあって、虐待されてるのかなと気になったことはありました」と話している。

モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「子どもを守るためのシステムがまったく機能していません。文部科学省から指導がなければ動かないというのはどういうことなんでしょうか」

司会の加藤浩次「男の子の行動がなければ、とんでもないことになっていたかもしれません」