提供:週刊実話

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 数十万円する本格的なプロ用から数千円で買えるオモチャまで、幅広い種類が販売されているドローン。上空など、これまでにない場所からの撮影が可能になったが、それにより新たな盗撮被害も増えている。

 盗撮などの犯罪事情に詳しいジャーナリストのK氏は、次のように語る。
「性能次第ですが、ドローンなら高層マンションやビルの室内を外から撮影できます。高層階だからノゾキの心配がないとカーテンを開けたままにしている女性も多く、盗撮魔の格好のターゲットになっています」

 しかも、こうした高層建築物での“ドローン盗撮”が行われるのは、そのほとんどが夜間。そのため、覗かれている側はまったく気づいていないと指摘する。
「窓を閉めているのでプロペラの回転音も聞こえません。さらに盗撮犯の多くはドローン本体を真っ黒に塗っているため、識別がとても難しいんです」(K氏)

 また、同じくらい狙われやすいのが、露天風呂のある温泉などの入浴施設だ。
「壁や柵などの囲いはありますが、露天風呂は基本的に、上空からは無防備です。盗撮経験のあるマニアは、『山奥の静かな場所でも、温泉の近くには必ず川があります。独特のプロペラ音もかき消されるから絶対にバレない』と言っていました。確かに、マニアの間では明らかにドローンで盗撮したと思われる映像が数多く出回っていますが、撮影者は露天風呂から少し離れた場所にいることが多く、現行犯で捕まえるのは難しい。警察はネットで公開された映像などから捜査しているのが現状で、入浴施設側も対策に頭を悩ませています」(同)

 しかも、小型で高性能な機種が次から次へと登場している。入手も容易とあって、ドローン盗撮は今後もしばらく増えそうな勢いだ。