本拠地初勝利をマークしたマリナーズ・菊池雄星【写真:AP】

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9日のヤンキース戦、14日のアスレチックス戦に続き、また連敗止める好投

■マリナーズ 7-4 ツインズ(日本時間20日・シアトル)

 マリナーズの菊池雄星投手が19日(日本時間20日)のツインズ戦に先発し、本拠地初勝利をマークした。強打のツインズ打線を相手に、6回5安打3失点と好投。本拠地T-モバイルパークでの5度目の先発マウンドで本拠地初勝利をとなる今季3勝目掴み、地元メディアも「感銘を与え続けた」と称賛している。

 初回いきなり先頭のポランコに安打を許したが、後続を併殺に切るなど無失点の立ち上がりとなった菊池。3回には2死満塁のピンチを招いたが、CJ・クロンを空振り三振に仕留めて窮地を脱した。5回に自身の悪送球などで3点を失って逆転を許したものの、味方打線がその直後に2本の本塁打で再逆転した。

 菊池は6回まで投げ、チーム得点数メジャートップだったツインズ打線を5安打6奪三振3失点に封じた。4試合連続で6回自責点3以内のクオリティースタート(QS)を達成。ここまでの3試合で45安打36得点を奪われて3連敗を喫していたツインズ打線を封じ、MLB公式サイトも大量失点が続いていた状況に言及し「(この状況ですべきことは)マリナーズが日曜日にユウセイ・キクチをマウンドに立たせて示したように、独自の“ストッパー”を投入することだ。この左腕は6回で素晴らし投球を見せ、感銘を与え続けた」と、菊池の投球を称えた。

 菊池は8日(同9日)のヤンキース戦、13日(同14日)のアスレチックス戦、そしてこの日のツインズ戦と3試合連続でチームの連敗を止める“連敗ストッパー”に。地元紙「タコマ・ニューストリビューン」は「キクチは再び優秀だった」として試合をレポート。デビューから11試合を投げて7試合でQSを達成している菊池のここまでの働きを称賛し「この新人がこれまでに見せたメジャーにおける投球への適応は、どれ程のものだろうか?」と伝えている。

 ア・リーグ中地区の首位を走るツインズを相手に好投した菊池。「こうやって強い相手、勢いのあるチームで連敗を止められた、ストレートで押せたというのは、これから僕がメジャーリーグで生き残るために大事な日だったので、今後にも生きると思います」と語っており、自身にとっても自信を深める重要な1試合となったようだ。(Full-Count編集部)