米ハーバード大学の風刺雑誌がアンネ・フランクの“ビキニ”コラ画像を掲載し批判殺到

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米ハーバード大学の有名な風刺雑誌で、創刊143年の歴史を持つ学生誌の『ハーバード・ランプーン』は、アンネ・フランクが際どい水着を着たコラ画像を掲載したことを謝罪した。

同誌には、「エイジングのバーチャル技術で、アンネ・フランクがもし亡くならなかった場合の見た目を作成。これを、ホロコーストが最悪な理由のリストに加えよう」というタイトルと共に、ビキニ姿のアンネ・フランクの画像が掲載された。

「ハーバード・ランプーンはゴミ」

数多くのハーバード大学の学生から批判が殺到する中、米国のユダヤ人団体、名誉毀損防止同盟(ADL)のニューイングランド支部がこれを批判するツイートを投稿する事態に発展した。

「ハーバード大学の『ハーバード・ランプーン』が、アンネ・フランクの下品で、不快で、性的なミーム画像を掲載したことは、一切面白くありません。この画像は、彼女の記憶や多くのホロコースト犠牲者を傷つけるものです。集団虐殺を矮小化することは、反ユダヤ主義者やホロコースト否定派の思うつぼとなります。早急な謝罪が必要です」

これを受け、『ハーバード・ランプーン』は、ウェブサイト上で謝罪文を掲載。同誌の編集者らは、人々を「どれだけ傷つけてしまったか」を理解しており、「自分たちの行為に責任を持つ必要がある」と認めた。

また、「画像を作成し、最新号に載せることを許してしまった不注意について、個人としても、組織としても謝罪します」とし、このように続けた。「私たちが引き起こしたいかなる損害についても謝ります。また、『ハーバード・ランプーン』はあらゆる形の反ユダヤ主義を糾弾することを断言し、強調します」。

さらに、同誌は、謝罪文の中で、現状の編集工程には「十分な編集者の監視」が欠けていることを認め、「今回のようなコンテンツの掲載を防ぐため」、その編集工程を改める予定だという。

『ハーバード・ランプーン』による謝罪を受け、ADLニューイングランド支部長、ロバート・トレスタン氏は、CNNのインタビューで、「私たちは、『ハーバード・ランプーン』が謝罪をしたことや、画像が起こした影響について認めたことに感謝します」とコメントし、こう続けた。「メディアは、反ユダヤ主義を避けるよう対策を確保する義務があります」。

■参照リンク
http://www.aol.com/