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香川県警琴平署は2019年5月16日、ぼろぼろになった1万円札数枚を、つなぎ合わせて1枚にして使用したとして、貨幣変造の疑いで、無職の男(82)を逮捕した。

男は「もったいないと思った。だますつもりはなかった」と供述している。ネット上では「銀行で交換できることを知らなかったのでは」という意見が相次いだ。

「厳重注意」でもいいのでは...との声も

J-CASTニュースが琴平署に事件の概要を聞くと、男は3月7日、県内のコンビニで、破れ、古びた1万円札を数枚セロハンテープでつなぎ合わせて作った「1万円札」1枚を女性店員に渡し、たばこを買った疑いがある。男性店長が売上金を銀行に持ち込んだ際、「変造紙幣」だと発覚。3月中旬に琴平署に紙幣を届け出た。

この事件が報じられると、ネット上では逮捕された男性に対し、「銀行にもっていけば何万円かになったのに」「本物の札なら厳重注意でいいと思うけど」といった声があがった。

実際に、紙幣は破れるなどしてしまった場合でも、条件を満たせば、それぞれ定められた金額で引き換えてもらうことができる。

「お札の表面をみると日本銀行券と書いてある。いわば日本銀行の商品。引き換えに関しては日本銀行法および施行規則のなかで日本銀行が行うとされている。当然『本物』であれば引き換えを行う」と事件があった香川県の日本銀行高松支店発券課はいう。

「ぼろぼろだからといって価値がないというわけではない」

紙幣の引き換えに関しては「日本銀行法および施行規則のなかで日本銀行が行うとされている。引き換える基準に関しては、残存する面積3分の2以上であれば、全額引き換えする。5分の2以上、3分の2以下であれば半額。5分の2以下であれば失効。銀行券として価値がないとしている。すべて法律で決まっておりそれにのっとり仕事をさせていただいている」と回答を寄せた。

ぼろぼろで各片が細かくなってしまった紙幣については

「たとえば紙幣を封筒の中にいれっぱなしにしてしまってシュレッダーにかけてしまう方もいる。その場合お客様のほうで張り合わせてもらう。ただし銀行券を虫眼鏡でよくご覧いただくと非常に細かい線で描かれている。そのつながりを見て、同一の銀行券なのかどうかを判断する。ぼろぼろだからといって価値がないというわけではない」

という。