15日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、Bリーグの今季MVPに輝いた千葉ジェッツの富樫勇樹にインタビュー。今季のベストショットを選んでもらった。

アルバルク東京の連覇で幕を閉じた4年目のBリーグ。15日には、2018-19シーズンのアワードが行われ、富樫はベストファイブ選出に加え、シーズンMVPも受賞した。富樫は「長いシーズンだったので、すごくうれしい」と喜んだ。

Bリーグは年々観客動員数が増えており、11日の千葉と東京のファイナルでは、過去最多の1万2972人を動員した。富樫も「どこのチームも観客数が増えてり、盛り上がってきているなとすごく感じる」と、バスケ人気が高まっていることを感じると話す。

だからこそ、富樫は「見ていて『楽しい』と思われる選手を目指したい」と意気込む。実際、富樫のプレーは観客を沸かせるものばかりだ。では、自身ではどのプレーが今季ベストと考えているのだろうか。

富樫がベストショットに挙げたのは、3月24日の秋田ノーザンハピネッツ戦で第3クォーターに見せた一発。「ブロックがすごくうまい選手と分かっていたので、普通に打っていたらブロックされる」と、身長差39センチの相手をかわしたショットだ。

「片手でボールを上に浮かせて打つシュートがすごく好き」という富樫は、「確率は良くないシュートだと思う」とコメント。だからこそ、「今シーズンのシュートで一番うれしかった」と述べた。

一方、アシストのベストプレーは、5月5日の栃木ブレックス戦。第4Qに観客のどよめきを誘ったノールックのビハインドパス(背中を通すパス)だ。

「まっすぐパスを出すより、ディフェンスが前にいたので、後ろ(を通したパス)のほうがカットされづらい」という富樫は、「ここまでノールックでビハインドパスを出したことは人生でもない」と明かした。

167センチとバスケ選手としては小柄な富樫は、「この身長だからこそできること、与えられることがあると信じてやっているので、ひとりでも多くの子どもたちに目標・勇気を与えられる選手になりたい」と意気込んだ。