9日、羽田空港に到着した南氏=(聯合ニュース)

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【東京聯合ニュース】韓国の南官杓(ナム・グァンピョ)新駐日大使は13日、在日韓国大使館で韓国記者団と懇談会を行い、「過去の枠組みにとらわれず、新しい韓日関係の発展のため努力する」と抱負を述べた。

 南氏は「わが政府は韓日関係を重要視しており、韓日関係が改善し、発展すべきだという基本的な立場を持っている」として、「過去の歴史問題は歴史問題として対処する一方、両国間の実質協力は強化する。韓日関係全般が歴史問題に振り回されたりしないようにする」と強調した。

 南氏は1992〜95年、在日大使館で1等書記官を務めた経験がある。文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後は外交・安保を統括する青瓦台(大統領府)国家安保室第2次長を務めた。

 南氏は「韓日関係がいろいろと難しい状況の中で大使として勤務することになり、大きな責任感を感じている」として、「多くの方々から韓日関係が良くなってほしいと期待する話を聞いた」と紹介。「私の赴任に当たり、国内でも日本でも韓日関係(改善)の新しい契機が生まれるのではないかという話を聞いた」とし、「こうした多くの方々の期待が実現することを望む」と強調した。

 9日に着任した南氏は10日に日本外務省の秋葉剛男事務次官と会い、13日には河野太郎外相と面会するとして、「(河野氏に)われわれの考えを日本側にしっかり伝えたい」と述べた。