中国メディアは、「医師から病院、さらに国の医療保障制度に至るまで、われわれが学ぶ価値が大いにある」とし、日本の制度を参考にして医療制度改革を進め、現代の中国社会で頻発している病院や医師と患者間のトラブルの撲滅を実現することに期待を寄せた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は9日、「日本はどうやって世界的にトップレベルと言われる良好な医療環境を作り上げたのか」とする記事を掲載した。

 記事はまず、医師が日本の社会においてステータスが高く、多くの収入を得られる職業と見なされていることを紹介。その分医師になるために越えなければならないハードルは非常に高く、大学で6年学んだ後指定の病院で研修医として5年間研鑽を積み無必要があり、11年かけてようやく一人前の医師になれるとした。

 また、日本の街には個人が開業する病院や診療所が多く、風邪など市民の日常的な診療ニーズを概ね満たしていると説明。中国ではしばしば末端医療機関の質に関する問題が取り沙汰されるが、日本では経験を積んだベテラン医師でないと個人開業できないようになっており、規模は小さいクリニックでも診療の質、サービスの質ともに十分保証されているのだと伝えている。

 さらに、日本の医療従事者は患者を見下したり邪険に扱ったりすることなく、敬意をもって親切に対応してくれ、熱心に病状について説明してくれるとも紹介。さらに、入院病棟を含む病院内の環境が、思わず親指を立てたくなるほど優れているとしたほか、入院ベッド数も1000人あたり13.7床と世界トップで、世界平均の3.7床をはるかに上回っている点も注目に値するとの見方を示した。

 このほか、日本の公的な医療保険制度も日本で十分に医療サービスを受けることができる大きな要因になっていると指摘。1950年代からすでに「先に診療して、あとから支払う」体系ができているほか、国民皆保険制度は合法的な滞在資格を持つ外国人居住者も加入可能であり、70歳まで医療費の3割負担、70歳以降は2割または1割負担という恩恵を受けることができるとした。さらに、1か月の医療費の個人負担分が8万円を超えた分については、その金額の多寡を問わずに政府が費用を負担する点にも言及している。

 記事は、「医師から病院、さらに国の医療保障制度に至るまで、われわれが学ぶ価値が大いにある」とし、日本の制度を参考にして医療制度改革を進め、現代の中国社会で頻発している病院や医師と患者間のトラブルの撲滅を実現することに期待を寄せた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)