8日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」に、新体操元日本代表の畠山愛理が出演。五輪出場を支えた恩師に改めて感謝した。

ロンドン五輪やリオデジャネイロ五輪で活躍した畠山。6歳から新体操を始め、その魅力に取りつかれた彼女だが、中学時代に辞めようとしたことがあるという。ケガの影響もあり、思うように演技ができない日々が続いたのだ。

「新体操から気持ちが離れそうになった」という畠山は、練習に身が入らず、体育館に向かうともどしてしまうほどの精神状態だったと明かす。それでも、それまでの実績から、推薦で全日本大会出場が決まり、畠山は自信のなさと反する環境とのギャップに苦しんだ。

悩む畠山を救ったのが、引率をしていた吉澤麻紀子教諭だ。畠山は「辞めることは止めないけど、あんなに大好きだったんだから、新体操を好きっていう気持ちを思い出してから辞めなさい」と声をかけられたと明かした。

その後に日本代表のオーディションがあったことから、畠山は「吉澤先生が声をかけてくださらなかったら、代表のオーディションも受けていなかったし、五輪にももちろん出ていなかった」とコメント。吉澤教諭の存在が五輪出場につながったと話す。

番組のインタビューで、吉澤教諭は「周りの期待や想いを一身に背負ってやっていた子なので、そういうのを抜きにして『次の大会で辞めたら?その代わり、周りのためとか成績のためとかじゃなく、好きな踊りを自分のために踊って辞めたらいいんじゃない』」と助言したと振り返る。

ちなみに、中学時代の畠山について、吉澤教諭は恋愛相談がまったくなかったとし、「『新体操以外を知らないから、思いっきり遊んでみたい』と笑顔で言っていた」と明かした。勉強に関しては「それ言っちゃまずい」「(天は)二物を与えません」と話している。