日系人の多いハワイでは、実は日本の神社や寺院などがいくつも存在します。ヤシの木が風にゆれ、パンケーキショップやステーキショップが立ち並ぶホノルルのど真ん中には出雲大社の分社である「ハワイ出雲大社」が創祀されており、ハワイにしかないお守りやご朱印帳などもあるとのことなので、実際に行ってみました。

ハワイ出雲大社

https://izumo-taishakyo-hawaii.com/

ハワイ出雲大社はホノルルのチャイナタウン近くに位置しており、住所は「215 N Kukui St, Honolulu, HI 96817」となっています。ハワイ最大のショッピングモールであるアラモアナセンターから車で10分の距離なので、アクセスも容易。

周囲はこんな感じ。チャイナタウンのはずれにあるので、ちらほら中華料理店などを見かける街中を歩いていると……



建物の向こう側に、「ここはハワイ」ということを忘れそうな「和」な姿を発見。



近づいてみたところ、こんな感じ。周囲がフェンスで囲まれているこぢんまりとした敷地ですが、出雲大社の鳥居と社がばっちり建っています。この神社はハワイ移民によって1906年(明治39年)に創祀されたので、2019年時点で113年もまつられているわけです。



本家には見られませんが、鳥居にはしめ縄がかけられていました。「布哇」と書かれているのは、ハワイを発音した「ホ・アイ」を当て字にしているそうです。



手前にある「The Bell of Peace(幸福の鐘)」は、ホノルルと広島の姉妹都市締結(1960年)を記念して、1990年にホノルル市によって設置されたもの。





さっそく鳥居をくぐってみると、入って右側には手水舎がありました。一見すると日本と同じですが……





ペーパータオルが設置されているのは、アメリカならでは。



中に進んでみると、全体的にこぢんまりとしているものの、本家の本殿と同じく大しめ縄がつるされていました。



ハワイ出雲大社内の様子を360度画像で見るとこんな感じ。

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本殿の左右両側にはこま犬が鎮座していますが……



りりしい表情にも関わらずレイをまとっていました。





階段の途中にある大しめ縄の下で鈴を鳴らし……



再度、階段を上ってお参りします。



お参りの作法には、一般的な「二礼・二拍手・一礼」とは異なる、出雲大社特有の「二礼・四拍手・一礼」が書かれていました。



本殿の中はこんな感じです。



なお、おさい銭は日本円ではなくアメリカの貨幣を使う必要があります。



本殿の隣にあるソーラーパネルが設置された建物には……



「IZUMO OFFICE」と掲げられた社務所があります。ここではご祈祷の受付をしているほか……



ここでは出雲大社でしか購入できないお守りや朱印帳を扱っています。



「ハワイ出雲大社」と書かれた子ども守りや学業のお守りなど。どれもカラフルでかわいい感じ。



出雲大社といえば、ということで縁結びもありました。



「Business」「Love」「HAPPINESS」など英語で書かれたお守りはハワイならでは。



ホノルルマラソンと関係してか、マラソンのお守りもありました。お守りはものによって値段が異なりますが、5〜8ドル(約560〜890円)ほど。



絵馬やお札もハワイっぽいカラフルな雰囲気。





ということで実際にご朱印帳を購入してみました。値段は12ドル(約1340円)で、こんな感じのハワイアンな見た目です。



中には購入日の記載付きで御朱印が押されていました。ハートマークの「交通安全」シールが貼られており、ラブ&ピースな見た目です。



なお、ご朱印帳の購入は本人のみ可能なので、お土産にはできない点に注意。またおさい銭はドルやセントで行う必要があるので、円を使わないように、という点にも注意です。営業時間は午前8時30分〜17時までとなっており、時間外の参拝は不可。周囲のチャイナタウンはホノルルの中でも「治安が悪い」と言われる場所なので、明るい時間帯での参拝がオススメです。