日本で人気を呼んだ韓流ドラマの変遷は?【日本の中の韓流、15年目の現在地】
日本ではどんな韓流ドラマが人気なのか、それがわかる興味深いランキングがある。日本の有名レンタル・ビデオチェーンであるTSUTAYAが2018年12月に発表した「韓流ドラマ・ベスト10」というランキングだ。
1位に輝いたのは『冬のソナタ』だ。日本における『冬のソナタ』は韓流ブームの始まりとなった作品といえる。2003年4〜9月にNHKのBS2で放送されると反響が大きく、同年12月に再放送された。
さらに「地上波で放送してほしい」との要望を実現し、2004年4月からNHK総合テレビで放送。日本に韓国ドラマの存在を広く知らしめた作品といえるだろう。
2位はチャン・グンソク主演の『美男<イケメン>ですね』。『美男<イケメン>ですね』は日本で2011年7月に地上波放送され、“グンちゃん大旋風”を起こしたきっかけとなっている。
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3位はソン・ジュンギ、ユ・アイン、パク・ユチョンなどが共演した『成均館スキャンダル』だった。いずれもラブコメだが、4位は『トンイ』、5位には『イ・サン』と時代劇が選ばれている。
ソン・イルグク主演の時代劇『風の国』も7位に選ばれた。『花より男子』(6位)、『マイプリンセス』(8位)、『コーヒープリンス1号店』(9位)、『イタズラなキス』(10位)も選ばれており、メロドラマから時代劇、ラブコメまでさまざまなジャンルの韓流ドラマが日本に定着していることを物語っていると言えるだろう。
最近の傾向はどうなっている?韓流10周年とされる2013年にも「あなたが選ぶ韓国ドラマ大賞」という人気投票が行われたが、そのときも1位は『冬のソナタ』で、『屋根部屋のプリンス』(2位)、『美男<イケメン>ですね』(3位)、『王女の男』(4位)、『宮(クン)〜Love in Palace』(5位)とさまざまだった。
いずれも日本で長く愛されているドラマだが、TSUTAYAの年度別レンタルランキングにみると最近のトレンドがわかる。
例えば2016年は、イ・ジョンソク主演の『ピノキオ』が1位、パク・ユチョン主演の『匂いを見る少女』が2位、3位はチ・チャンウク主演の『ヒーラー』だった。
2017年はソン・ジュンギ、ソン・ヘギョ主演の『太陽の末裔』が1位、イ・ジュンギ、IU、カン・ハヌル、ホン・ジョンヒョン、ナム・ジュヒョク、べクヒョン(EXO)ら豪華俳優陣が出演した『麗<レイ>』が2位、3位はパク・ボゴム主演の『雲が描いた月明り』だった。
そして2018年はコン・ユ主演の『トッケビ』が1位、韓国時代劇の『オクニョ』が2位、3位にはイ・ミンホ主演の『青い海の伝説』がランクインしたが、『雲が描いた月明り』(7位)、『太陽の末裔』(8位)、『麗』(13位)などはロングランを続けている。