芸能界の暗部で密かに開かれている乱交パーティー。こんな話は都市伝説でしかないと思われていたわけだが、それを白日のもとにさらけ出したのが99年、写真週刊誌『FLASH』に掲載されたスクープ記事であった。

 同誌は乱交パーティーが開催されていたマンションの内部写真を入手。掲載された写真にはTBSの現役男性アナがパンツをずり下げられて写っており、まさに伝説が事実だったことを裏付けていたのである。

 事の詳細は99年、自称・芸能プロ社長のYが若手俳優たちを集めて乱交パーティーをコーディネート。複数名のJタレントのほか、東幹久、いしだ壱成、加藤晴彦ら若手俳優が集まり、東京・渋谷区内のマンションで定期的にハメを外していたことが発覚。その中に現役のTBSアナウンサーのほか、のちの調べで同局幹部までもが参加していたことも明らかになったのだった。

 あてがわれた女性たちも、東幹久司会のTBS系深夜番組『ワンダフル』のアシスタント『ワンダフルガールズ(通称ワンギャル)』で、まさに番組ぐるみで夜な夜なパーティーが開かれていたのだった。ワンギャルになるには乱交パーティーを通らねばならないのか、それともワンギャルから選りすぐりをつまみ食いしたのか、そのあたりは定かではないが、となるとワンギャル出身の釈由美子、国分佐智子らも“登竜門”を潜り抜けたのかと疑ってしまう。

 だが、このなんともうらやましすぎる“夜の性典”も、テレビでは一切報道されることはなく、闇に葬られてしまう。参加していた若手男性芸能人らが、あまりにも大きな事務所に所属していただったからである。唯一、弱小事務所所属のいしだ壱成のみがバッシングされ、その後に低迷したのは言うまでもない。

 芸能界のタブーや、女性タレントなど大物芸能人の慰み者に過ぎないことなど、業界の深層を図らずも伝えた事件である。