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 これは読者から寄せられた「とんでもない女」の体験談である。

 尾形 浩之(仮名・34歳)

 これは無責任な金銭感覚を持っていた彼女との思い出である。彼女はいわゆるフリーターだったが、仕事をしても長続きせずに嫌な事があるとすぐに辞めてしまう女性だった。仕事は長続きしないのに見栄と物欲は人並み以上にある女性で、シャネルやセリーヌなどの高級ブランドの新作が発表されれば靴やカバンを購入。インスタグラムに投稿するのが趣味だった。毎月30万円ほどは高級ブランドの購入に使っていたようだが、実際に使っているのは見たことがなかった。

 当時、20代なかばの彼女はモデルの様なスタイルと洋風な美しい顔立ちの持ち主で、高級ブランドの服やカバンを身にまとう姿は様になっていて、人目を惹いていた。自分も彼女の美しさにほれ込んでいたので、仕事が続かない所や金遣いの荒さには目をつぶっていたのだった。

 仕事が続かないので、支払の請求が来た時にはお金がない、そんな時も多くあったが、そのたびに自分が数万円の支払を立て替えていた。今思えばそんなことする必要もなかったかもしれないのだが、美しい彼女にほれ込んでいた自分には断ることができなかった。

 何より「必ず返すから」。その彼女の言葉を信じたい気持ちがあったのかもしれない。

 ある日、決定的な出来事が起きた。彼女のアパートに行くと、そこには可愛らしい猫が一匹眠っていた。「新しいアルバイトが決まったので、自分に喝を入れる気持ちを込めて猫を飼うことにした」と彼女は言う。

 今までも色々な物を買う姿を見てきたが、今度は生き物を買うのかと引いてしまった。「血統書つきの猫は30万円ぐらいするのではないか?」「自分が払うなんて冗談じゃないぞ!」そんな考えが頭を巡っていた。

 恐る恐る「いくらしたの?」と問いかけると、彼女の答えは「130万円」。ペットローンを利用して購入したと言うのだ。「絶対に彼女は完済できるはずがない、このままだとまた自分が立て替えることになる」と思い、血の気が引いていった。

 「少し高かったけど、この子のためだと思えば仕事を頑張れると思う」と語る彼女を、自分は少しも信じることはできなかった。今まで散々、高級品を買ってきた彼女だったが、今度は命のある生き物を無計画に、しかも130万円ものお金をかけて購入すると言う行為に、これ以上付き合うことは出来ないと思い、別れることを決断したのだった。 聞いた話では、彼女は次の仕事も1か月も経たずに辞めたとのこと、猫は彼女の両親が支払いをして実家で飼われているそうである。いくら見た目が美しくても、金銭感覚も計画性も持ち合わせていない女性はもうこりごりだ。