チリで発見された少なくとも1万5600年前のヒトの足跡。アウストラル・デ・チリ大学提供(2019年4月29日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(写真追加)チリで少なくとも1万5600年前の足跡が発見されたと、同国のアウストラル・デ・チリ大学(UACh)の考古学者らが、米科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に発表した。南北アメリカ大陸でヒトの存在を示すこの種の痕跡としては最古のものだとしている。

 足跡は首都サンティアゴの南820キロのオソルノ(Osorno)にあり、2007年から発掘作業が進められているピラウコ(Pilauco)で発見された。考古学者らによると、足跡は2011年に家屋の隣で見つかっていたが、古生物学者カレン・モレノ(Karen Moreno)氏と地質学者マリオ・ピノ(Mario Pino)氏がヒトの足跡だと確認できるまでに何年も要したという。

 ピノ氏はオソルノの地方紙エル・アウストラル(El Austral)に対し、「南北アメリカ大陸ではヒトの足跡が他にも見つかっているが、これほど古いものはなかった」と述べ、足跡発見地点の植物性有機物の分析に放射性炭素年代測定法を適用することで確認できたと説明した。足跡は、体重約70キロのはだしの男性のものだという。

 チリのこの一帯は、現在生息しているゾウやアメリカ大陸のウマの祖先の化石が産出するなど、化石の埋蔵が豊富であることが実証されている。オソルノの南では先に、今回年代が確認されたものより約1000年新しいヒトの足跡が見つかっていた。

【翻訳編集】AFPBB News