カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

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今季5戦1勝3敗&防御率5.96も、指揮官擁護「飛び出す重要な瞬間を目の当たりにしている」

 今季中の完全復活が期待されるカブスダルビッシュ有投手。今季はここまで1勝3敗、防御率5.96にとどまっている日本人右腕は27日(日本時間28日)のダイヤモンドバックス戦で先発予定だが、ジョー・マドン監督はブルペンへの配置転換から先発ローテに戻り、好投を見せたタイラー・チャットウッド投手を引き合いに「飛翔するチャンスがある」と擁護している。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。

 昨年、6年総額1億2600万ドル(約140億6000万円)のメガディールでカブスにやってきたダルビッシュ。故障と不振で長らく苦しんできたが、特集では昨季同じくFAで3年総額3800万ドル(約42億4000万円)でカブスに移籍しながら、4勝6敗、防御率5.20と不振だった右腕チャットウッドを引き合いに出している。

「14か月前の台本はこんなはずではなかったが、もしも、ユウ・ダルビッシュが土曜日にダイヤモンドバックスと対峙した際、タイラー・チャットウッドの足跡に続くことができれば、カブスは幸せだろう」

 記事ではこう報じている。昨季の不振から今季ブルペンに配置転換となっていたチャットウッドは21日(同22日)のダイヤモンドバックス戦で先発復帰。6回無失点の好投を見せた。

「彼のボールは素晴らしい。エネルギーもいい。本当にフィットし、いい雰囲気になっている」

「(ダルビッシュには)全てがピタッと収まるような1試合が必要なんだ。彼は離陸準備ができている」

 マドン監督はこう語ったという。ダルビッシュの次の先発試合が、チャットウッドの前回登板になればいいと願っている。

「彼のボールは素晴らしい。エネルギーもいい。本当にフィットし、いい雰囲気になっている。彼が飛び出すための重要な瞬間を目の当たりにしているんだと思うよ」

 今季はここまで5試合登板し、1勝3敗で防御率は5.96。計22回2/3で18四球と制球に苦しむ日本人右腕だが、ブレークの瞬間はすぐそこまできていると名将は力説する。

「まさに、彼は離陸準備万端だ。彼が準備できているなら、私もそうだよ」。早いイニングでダルビッシュを交代させることの多いマドン監督だが、擁護の姿勢を崩そうとしなかった。(Full-Count編集部)