自分のニオイを徹底攻略!カラダの内側と外側からケアしよう

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◆自分のニオイを徹底攻略!カラダの内側と外側からケアしよう

朝晩は気温が低いけれど、日中は汗ばむこともあるこの時季。すでに汗のニオイが気になるという人もいるのでは? 周囲に迷惑をかけないためにも、匂わない大人でいたいもの。そこでニオイ対策について産婦人科医の上田弥生さんに教えてもらった。


汗をかいたらすぐに拭く!いちばんのニオイ対策は汗と細菌を放置しないこと
汗は上昇した体温を下げるために不可欠なもの。このため、汗を止めることでニオイを予防することは諦めたほうがよさそう。

「汗のニオイは汗に含まれる成分が皮膚の常在菌を食べて分解することで発生するので、汗をかいたらすぐに拭くことがいちばんのポイント。抗菌作用のあるシートなどで拭くとベターです。また、シャワーや入浴の際にはしっかり洗うこと。当たり前のことのようですが、後頭部や首の後ろ、背中をしっかり洗えていない人は意外と多いんです。ニオイは背中側から発生しやすいので気をつけて」(上田さん)

また、汗の中に脂質が酸化した「過酸化脂質」が含まれているとニオイが発生しやすくなることも。このため、抗酸化物質が豊富な緑黄色野菜を意識して取ることも有効だそう。お肉ばかり食べていると分解しきれずに体内に残ったアンモニアが、ニオイの原因となることも。


便を溜めると有害物質が全身を巡ってニオイの原因に
野菜は食物繊維も豊富なので、意識して取ることは、腸内環境を整えるためにも効果的。
「腸内環境が悪いと腸に老廃物が溜まり、有害物質が発生しやすくなります。すると便の匂いがきつくなるだけではなく、有害物質が血流に乗って全身に行き渡り、汗が匂うほか、体表面から皮膚ガスが発生してニオイがきつくなるのです」

腸内環境を整えるためには、便秘にならないようにすることが大切。食物繊維のほか、乳酸菌やビフィズス菌などを積極的に取って、便を腸内に溜めないようにして。


ムダ毛がディフューザーとなってニオイを拡散
また、脇やデリケートゾーンの脱毛もニオイの予防になるそう。
「汗をかくと頭皮がニオイやすくなることからもわかるように、毛があると蒸れて細菌が繁殖しやすく、ニオイの原因になります。さらに、毛があると細菌などいろいろな成分が付着する表面積が増えて、アロマなどの香りを空間に広げるための“ディフューザー”のように、ニオイを拡散させてしまうのです」

脱毛がベストだけど、毛を短く切ったり、すいたりするだけでも効果はあるそう。ワキガ体質ではないからといって安心するのは禁物。汗をかけば誰でもニオイは発生しやすくなることを忘れずに、こまめなケアを心がけて。

教えてくれた人
上田弥生さん
産婦人科医。不妊治療、一般婦人科治療に携わりながら、デリケートゾーンのアンチエイジング治療とワキガ・多汗症の治療に携わる。天現寺ソラリアクリニックなど複数のクリニックで診療を行う。漢方やアロマをとり入れたセルフケア法にも詳しい。著書に『オトナ女子のためのスメらない手帖』(主婦の友社)。